美容師さんが転職しようと考えると、最初に思いつくのが、アパレル業界ではないでしょうか?
美容師辞めてアパレルに転職するか迷い中
— みさきーぬ@ンゴ系女子 (@picamimimi) August 20, 2013
このツイートのようにそもそも美容師さんはおしゃれの意識が高いので、触れ合う機会が多く、アパレル業界に転職しようと考える人が多いのでしょう。

アパレル業界は魅力的だけど、条件が気になるわ。

美容師でいた時より、労働条件があまりよくないのなら、転職しないほうがいいもんね。
美容師からアパレル業界に転職するのを悩む人のために、給料や仕事内容、おすすめの会社などを紹介します。
ちなみに美容師さんの転職全般についての、考え方などをまとめた記事があるので、それも参考にしてみてください。
美容師から転職した人が経験するアパレルの仕事内容
美容師さんがアパレル業界に限らず、転職で気になるのは仕事内容ですよね?
多くの美容師さんは、他の業界について極端に詳しくない人が多いので、不安になるのもわかります。

僕も今の仕事を始めた頃は、深く仕事内容を把握しないで作業してたから、ひどい目にあってしまったよ。

美容師は練習と営業で、1日がほとんど終わってしまうからね…。
アパレル業界なら、なんとなくイメージできるから、まだ転職しやすいから、みんな興味があるんだろうな。
では大まかにアパレル業界の仕事内容を見てみましょう。
アパレル業界の仕事内容
- 着こなしのアドバイス
- 試着時にサポート
- レジ打ち
- 掃除や洋服の整理などの雑務 など
基本的にアパレル業界は服を扱う仕事なので、お客様が購入するまでに、服のアドバイスやサポートがメインです。
とはいえ、美容師と同じように、雑務も同時進行でしないといけないので、ある意味大変でしょう。

大変でも給料がよかったら、特に不満がないけど、美容師時代より給料はいいのかな?

じつはアパレル業界全体が伸び悩んでいるから、転職先によったら厳しいかもね…。
美容師との給料の比較
転職で重要なのは、給料がどれくらいアップするかですよね?
アパレル業界は、どの程度美容師時代より高くなるのか、美容師さんの平均給与と比較してみました。
平均月給の比較
平均給与 | |
---|---|
理容・美容師 |
|
販売員 |
|
百貨店店員 |
|
※引用:賃金構造基本統計調査職種 | 政府統計の総合窓口より
給料の比較をすると、性別によってかなり差が開いているのがわかるでしょう。
女性の場合は、美容師の平均給与より安くなっているので、あまり気が乗らないかもしれません。
男性に関しても、思ったより給料が上がっていないイメージですよね?
じつは上記でも紹介したように、アパレル業界全体が低迷しているのが原因です。
国内の衣料品市場規模は、1990年に約15兆円であったが、2010年には約10兆円にまで縮小している。
※引用:経済産業省より
転職先が原因ではないので、給料だけを見て転職するのは、あまりおすすめできません。
もちろん給料をアップできる方法もあるので、長期視点で働き方を考えながら仕事をしてみましょう。
着こなしのアドバイスやサポートがメインの仕事
給料よりも、美容師の働き方以外に挑戦したかったから…。
このような人はアパレル業界でも、ストレスなく仕事ができるでしょう。

そもそもアパレル業界は、接客業がメインだから、美容師からすると楽だよね。

集中するべきポイントが、美容師さんより少ないから、楽そうには見えるけどどうなんだろう。
美容師さんは技術をしてお金をもらう働き方ですが、アパレル業界では服を売り上げないといけません。
つまりお客様が服を選んでいるところで、うまく接客するのが仕事です。
美容師とアパレル業界の働き方の大きな違い
働き方の特徴 | |
---|---|
美容師 |
|
アパレル業界 |
|
この表を見ればわかるように、服とお客様がメインであり、スタッフは引き立て役です。
美容師時代と働き方が正反対なので、このあたりに注意しておけば、失敗は少なくなります。

スタッフさんもおしゃれだと、アドバイスの時に説得力があるけど、それがメインではないよね。

アドバイスしてもらいたくない人には、むしろ逆効果になるかも…。難しい業界だね。
アパレル業界での働き方のポイント
- 声をかけるタイミング
- アドバイスするべき人の見分け方
- お客様との距離感
少し美容師の働き方と違うので、これは経験して肌で感じたほうが、覚えるのは早そうです。
レジ打ちや洋服の整理などの雑務
アパレル業界は、服を売る仕事がメインなのは間違いありません。
ところがその他の仕事もたくさんあるので、そこまで単純な仕事でもなさそうです。

服が商売道具だから、店舗が汚いと売れなくなるから、掃除はかなり重要だよね。

きれいに見せるのは、服を畳んで整理する必要もあるから、スタッフは忙しそう…。
美容師時代でも、このあたりは似ている仕事ですね。
服を売るためには、きれいに陳列できるかがポイントになります。
美容師さんが髪を常にきれいにしているのと同じ理屈で、服を扱うようにしましょう。
ちなみに服の畳み方は、正面に折り目が付かないようにするのが基本です。
この動画のようにお客様がいない間に、ササっと畳めるようになると、他の雑務をする時間が作れます。
商品管理もアパレルでは大事
じつはアパレル業界では、商品管理もかなり重要になっています。
服が商売道具なわけですから、少し考えれば納得できるでしょう。

よく求人誌を見ていると、商品管理だけのアルバイトを募集していたね。

それくらい大事だし、時間がないから、アルバイトを募集しているんだよ。
商品管理の仕事内容
- 入荷した服の確認をして検品
- 事務作業などのデスクワーク
- 指定された場所に棚入れ、整理 など
商品管理をするだけでも、これだけの仕事量です。
しかも服がたくさん入った箱を移動させようとすると、意外に重くて困った人もいるでしょう。
アパレルは辞めといた方がいい!腰痛くなるよ!あとノルマとかあるときつい
— §ミサ§ (@mm_tt2182) October 22, 2017
整理整頓が好きで服のためなら、重い荷物も気にならない!
そんな人は美容師からアパレルに転職しても、あまり苦労はしないはずです。
美容師さんがアパレル業界に転職するメリット
アパレル業界の仕事内容を紹介しましたが、美容師さんから見て転職するメリットも見てみましょう。

そもそもアパレルって、誰でも仕事ができるから、美容師さんが転職する意味があるのかも知りたい!

転職はしやすいだろうけど、実際にどうだったか、口コミからどうだったか見てみよう。
美容師の経験で差別化がしやすい
まず美容師さんがアパレル業界に転職するメリットは、美容師時代で培ったスキルを、そのまま活かせる点です。
美容師というお仕事は、お客様の要望を聞き取る能力や、美意識が高いのもポイント!
アパレル業界と相性がいいと、個人的に思っています。

そもそも今までどおり、おしゃれができるのも美容師さんはうれしいよね。

髪型が自由なお店だと、本当に今までどおりでいいもんね。
とはいえ、美容師さんとの大きな違いは、技術で勝負できない点です。
つまり接客力が高くないと、成果に繋がりにくいでしょう。
そこで転職する前に、接客力を高める勉強や実践をしてみてください。
美容師時代に僕が実践した、接客でお客様から指名をもらった方法をまとめた記事があります。
結局は気配りができる人が、アパレル業界でも生き残れると個人的に思っています。
それは次のツイートを見ればわかるでしょう。
【イヌは人につく、ネコは家につく】
カリスマ美容師が転職すると
顧客はその美容師についていく〜〜。人気のアパレル販売員がお店を変わると
ファンはそれについてゾロゾロ〜。▼人材派遣業向け勤怠管理システムの
アスペックス社https://t.co/9ZEW878cXn— NLPとコミュニケーション専門家 浦登記 (@uran_nlp) March 22, 2017
美容師時代にたくさんの人から指名をもらった人が、アパレルに転職しても、そのお客様がお店まで来て服を買ってくれたという話です。
つまりその美容師さんは、人間力が高くて、どの業界でもうまくいくようになっています。

美容師でいた時のほうが人間をよく見られるから、今のうちに人間力を高めておくと、アパレル業界に転職した後に活きるわけか。

アパレル業界だと、美容師として働くより、人間性って見られないかもね。
とくにスキルがなくても転職しやすい
アパレル業界は、服が売れて成り立つ仕事です。
つまり常識がある人なら、誰でも仕事ができてしまいます。

ちょっと言い方が悪いけど、転職がしやすいという見方もできるでしょ?

確かに何か資格が必要なわけではないし、接客力や営業力があれば、もっと転職しやすそう。
逆にいえば、美容師さんの接客力を期待されて、採用される可能性も高まります。
美容師さんがアパレル業界に転職している人が多いのは、この理由も大きいでしょうね。
とはいえ誰でも仕事が務まるから、給料が低くなりがちです。
先ほどの表を見ればわかるように、美容師時代のほうが、給料が高くなる可能性も否定できません。
転職について😌
私は美容師時代貧乏生活から転職してアパレル業界に行きました。楽しかったですが、社内間での店舗異動させられた日には地獄でした🙋♀️(←姉系からロリ系までやりました)アパレルも美容師も否定するわけじゃないですが、今のうちから将来に向けて何かを積み立てるのは大事だと思います。— akicham@ノマドへの道 (@akicham7) September 9, 2019
やはり手に職を付けておいたほうがいいのは、どの業界でも同じです。
人生は給料だけではありませんが、せっかく転職するなら、良い条件のところへ行きたいでしょう。
給料が気になるのなら、美容師である今、スキルを身に付けて美容ディーラーに転職するのもおすすめです。
給料や仕事内容など、詳しい美容ディーラーについて知りたいのなら、おすすめの会社なども紹介しているこちらの記事を見ればわかります。
休みがとれてプレイベートも充実
美容師さんの中には、休みが取れないのが嫌で、アパレル業界に転職しようとしている人もいるでしょう。
確かに美容師時代より、休むがしっかりとれるのも、この業界の特徴です。

というより、美容師は講習やコンテストで、休みが削られるから異例だよ。

どの業界に転職しても、休みが増えそうだよね。
オレ若い頃にアパレルで月100時間とかサビ残してたけど、美容師からの転職組はそれでも「残業が少ない!」ってニコニコしてたなぁ…
— けいさん (@kangaeru_blog) November 27, 2018
このツイートを見ればわかるように、つまりアパレル業界に転職すれば、プライベートが充実します。
ストレスが発散できるのも、美容師からアパレル業界に行くメリットですね。
美容師でも給料が高くなる会社!アパレル業界のデメリットを帳消し
美容師からアパレル業界に転職するメリットはたくさんありますが、中には転職しないほうがよかったという人も多くいます。
その多くは給料が安くてきつかったからでしょう。
私もそんな感じでしたよ…20代の頃。身体まで壊してしまい、転職。
美容師→ヘアメイク(フリー)→自営
参考にならないね…これは( ̄▽ ̄;)
友達もアパレルに転職したけど、給料下がったみたいだし…— クレイジー・さやモンド(アフロに怯えるアニーの姉) (@cibiSAYA3) September 7, 2017
アパレル業界に転職しても、給料が安くなりたくないですよね?
そこでこれから紹介する会社に転職すれば、まだ給料が安いというアパレル業界のデメリットを抑えられるかもしれません。
業界内でも有名!オンワードホールディングス
アパレル業界で業績も、給料も伸びている会社があります。
それがオンワードホールディングスです。
次の表を見ればわかるように、業界トップの座はもうすぐ!
業績がいいと、給料も上がりやすいので、注目するべき会社でしょう。
2016年だと業界2位の業績の良さ
売上(単位:億円) | |
---|---|
ワールド | 2,985 |
オンワードHD | 2,815 |
ワコール | 1,918 |
※引用:経済産業省より
会社名だけを見ていると、どのような服を販売するのか、イメージしにくいですよね?
次のような自社ブランドを持っている会社になります。
主なブランド
特徴 | |
---|---|
組曲 | 英国風のナチュラルシンプルスタイル |
23区 | 大人の女性が着る細身シンプルスタイル |
五大陸 | 男性が着るビジネスマンスタイル |
基本的にシンプルな服装が多く、男性用の服も女性用の服も両方扱っているので、美容師さんとしてはうれしいですね。
実際にこの会社で働いてる人の声を聞いてみると、給料の待遇はいい感触がありました。
アパレルの企画職としては水準が高いと思う。
サービス残業が多いので身体を酷使し、十分な報酬とは言えないかも知れないが、同業の友人、知人などの話を聞いていると、同業他社と比較すればかなり条件は良いとされる。
※引用:カイシャの評判より
アパレル全体では給料は安いですが、その中でも給料はいいほうなので、候補として考えておきましょう。
ユニクロはやっぱり強い!ファーストリテイリング
アパレルといえば、今はユニクロがかなり人気ですよね?
ユニクロの会社といえば、ファーストリテイリング!美容師さんから、転職している人も多いでしょう。
それは業績がかなり伸びていて、給料の待遇もいいからです。
2014 年 8 月期の売上高は 1 兆 3829 億円に達し、この 10 年で 3.6 倍に拡大するなど高い成長性を誇る。
※引用:経済産業省より

でも友達の中には、ユニクロの給料が安いとか言っていたけど、本当に大丈夫?

じつはユニクロの業績が伸びているのは、給料の仕組みがしっかりしているからんだ。
確かに何も考えずにユニクロに転職してしまうと、給料が下がってしまうかもしれません。
ところが次のユニクロで働く人の口コミを見ればわかるように、給料が上がる仕組みがしっかりあるようです。
年功序列ではなく完全実力主義。給与は社員は安いが、店長になると、基本給30万くらい。プラス残業代が高い。4、10月がボーナスがあり、業績がよいと決算賞与がでる。
※引用:カイシャの評判より
つまりユニクロが用意している試験などをクリアすれば、美容師時代より給料はよくなります。
またユニクロ内の商品が少し安く手に入るので、そう考えるとお得ですよね?
若者向けブランドも展開!株式会社アダストリア
若い美容師さんがアパレルに転職するなら、アダストリアに転職するのもおすすめです。
主なブランド
- グローバルワーク
- ローリーズファーム
- niko and… など
この会社は、このように若者向けのブランドを手掛けており、業績も伸びています。
次のツイートを見ればわかるように、売上額がかなり高くなっており、給料が高くなる要因を秘めています。
アダストリア
年・売上総利益・売上総利益率
2016年・1,132億円・56.6%
2017年・1,146億円・56.3%
2018年・1,207億円・54.2%
2019年・1,200億円・53.9%
20年2Q ・ 612億円・56.2% pic.twitter.com/fLsB7HpnTT— 大西 祥平/Shohei Onishi (@shooni9) December 7, 2019
とはいえ、上記で紹介した会社よりも、まだまだ業績が追い付いていないので、そこまでの給料をアップはできないかもしれません。
それでもこの会社で働く人の声を聞いてみると、メリットはありそうです。
業界内では大卒だと多い方だと思います。会社が大きいので、どこの店舗に行っても同じ給与で安定していたのはかなり助かりました。
※引用:カイシャの評判より
大手でもあるため、たくさんの店舗があるだけでなく、どの店舗でも給料が安定しています。
安心して働きたいのなら、アダストリアに転職するのもいいでしょう。
上を目指すのなら美容師からアパレル業界に転職するのもアリ!
アパレル業界は美容師さんと相性がいい仕事が多いので、転職を考える人が多いのも納得です。
ところが美容師よりも給料が安くなってしまう可能性があるので、出世を狙っていくといいでしょう。

販売員は競争率が高いから、転職するのも大変かもしれないね。

だからこそ、美容師時代に努力をして、実績を残してから転職するのがおすすめだよ。
美容師さんが出世する方法に関しての記事でも紹介していますが、アパレルで出世する方法も、大して変わりがないと思っています。
だから美容師として働いている今、出世のために頑張ると、その経験からアパレルに転職しても出世しやすくなるでしょう。