技術が伸びないアシスタント美容師さんは、もし簡単に技術がうまくなる方法があれば、知りたいと思いますよね?
ところが美容師さんの技術を伸ばすには、ひたすら基礎の練習しかありません。
とはいっても、その方法の基礎は簡単な仕組みなので、挑戦する価値はありますよ。

とにかく美容師さんの技術を覚えるには、練習を繰りかえすしかないんだ。
ちなみに8年間美容師をしてきたけど、練習量は関係なさそうだからそれも共有するね!
練習の方法はサロンによって決められているので、それに沿ってすれば大丈夫です。
今回は練習の考え方についてと、具体的な時間についても紹介しますね。

簡単な練習方法はないのか…。

練習方法はないにしても、指名される数を増やす方法は、技術力の向上だけでないよ。
じつは接客力を上げると、お客様から人気が出る可能性を高められるよ。
1年目の新米アシスタント美容師さんは練習方法3つを挑戦
美容師さんの多くは、早く技術を見に付けて、お客様の髪をきれいにしたいと考えますよね?
特に新米のアシスタント美容師さんは、技術力を向上させようと、毎日練習をしているはずです。

その練習方法については、基本的に3つのステップを踏んでいくんだ。
少し当たり前の方法と思うかもしれないけど、技術力を上げるには、この方法しかないよ。
新米美容師さんの練習方法
- ウィッグを使って基礎をたたき込む
- モデルを呼んで練習させてもらう
- 講習に行って新しい知識を得る

まあ…予想していたけど、本当にこれしかないの?

技術力を上げるには、自分の体に叩き込むしかないから、この方法が基本となるね。
でもこの方法の流れがわかっていない人が多いから、以下を意識して練習しよう!
技術力を上げる流れ
- ①→②を繰り返して基礎を習得
- 技術を覚えたら③
- 応用力を身に付けて技術力をアップ
つまり練習を繰り返すというのは、基礎を覚えるまでになります。
また②のモデルを使った練習は、基礎の中でも髪質に合わせての施術です。
基礎の中になる応用力を上げる方法といえばいいでしょう。
これができるまで①と②を繰り返し、技術の基礎を覚えたら、新しい技術を講習でとり入れて自分のものにする!といった流れがおすすめです。
①ウィッグを使って基礎をたたき込む
新米アシスタント美容師さんなら、誰もがウィッグを相手に戦っているでしょう。
この練習方法については、ひたすら基礎中の基礎を覚えるためにする練習です。

これが本当に最初に挫折する美容師さんが多いんだよね。

まだまだ仕事という実感がわかないし、練習内容自体が地味だから、飽きちゃうのが問題だね。
しかもこの練習自体にもデメリットがたくさんあります。
それはウィッグそのものを買うお金がかかってしまう点です。
髪の毛が伸びるウィッグあったら、美容師の人とかの練習に役立ちそうだね
— 明け方@LEVEL.5 (@Akegataa) November 5, 2019
カットの練習などをしていると、1回でウィッグの役割が終わってしまいます。
モチベーションにかなり影響してくるので、練習のウィッグ代を負担してくれるサロンを選ぶのがおすすめです。
ちなみに1個それなりに高い値段になるため、僕はカットの練習の場合は、少しずつ切って練習していました。
②モデルを呼んで練習させてもらう
ウィッグを使って基礎がある程度把握できたら、次にモデルさんを呼んで、本格的な練習を開始します。
ウィッグの髪と人間の髪では、かなり違いがあります。

くせ毛や髪の毛の生え方が、かなり違いがあるから、全然違った練習になるよね。

こんな応用力を身に付けるためにも、モデルさんを使って練習するのは大事だね。
このモデル練習は1人したら、それで終わるわけではありません。
髪の毛のクセや生え方、髪の色や状態は人によって違います。
その違いを知りつつ、要望通りの髪型にできるようになれば、技術が習得できたとみなされるでしょう。
人生初のカットモデル。マジでお金払ってない…少し申し訳なさがある。
それにしても美容師は大変な職業だ。やりがいのある素晴らしい職だと思うが、やりがい搾取感はあるよなあ。
ほぼ毎日遅くまでマネキン相手に練習してたり、カットモデルをお願いして練習したり…。
— イセハヤ ⛰🗻 + 🔥 = 🗓 (@hayatoise) November 6, 2019
そのためにたくさんの人にカットモデルをお願いし、無料で技術を提供する美容師さんもたくさんいます。
それくらいモデル練習も大事だというわけですね。
③講習に行って新しい知識を得る
講習に行くこともひとつの練習だと思って、休みを使って行ってみましょう。
もちろん自分に合った講習を選ばないと、折角休みを使って行っても、損をした気分になりますよ。

講習の中にはいろんな種類があるけど、個人的には新しい技術や知識について説明してくれる講習はいいよね!
ちなみに美容師さんのための講習には、次のような狙いもあるから注意してくださいね。
講習の狙い
- 新しい商材を買ってもらうための講習
- 講師の名前を知ってもらうための講習
ほとんど意図があって講習を開いているので、その意図を知ってから聞きに行くと失敗は少なくなるはずです。

僕が1番感銘を受けたのは、新しいカラーの商材を売るための講習だったよ。
カラーに感銘を受けたのではなくて、カラーのやり方やカウンセリングの方法など、たくさん得るものがあったな。
誰が講師なのかも調べておくと、それもかなり重要になってきますよ。
やる気が出ない新米アシスタント美容師さんは練習時間が問題
練習を繰り返すのが大事と紹介しましたが、いくら練習をしても成長していない…と感じたアシスタント美容師さんはいないでしょうか?

私もなかなか成長しなくて、向いていないかも…と、1人で悩んでたよ。

そもそもいきなり技術がうまくなる事はマレ!
少しずつ成長していくものだけど、練習方法が正しくないと成長しないのも確かだね。
上記の練習方法は正しいのですが、結構重要になってくるのが「時間」です。
今までの美容師さんは、ひたすら練習をしてきて成功しているのですが、今では効率化が流行っています。
これからのアシスタント美容師さんは、がむしゃらに練習しても成長しにくいかもしれません。
がむしゃらに練習しても成長しにくい理由
- 美容師の人口が減っている
- 練習する時間や体力が減る
- 結果:効率化したほうが成長しやすい
アシスタント美容師さんに対する負担がかかる時代になっているので、成長をするためには次のような効率よく練習したほうが成長しやすいですよ。
その基本となるのが集中力です!
余裕があるなら昼寝時間を設ける
効率よく練習するためには、集中力がポイントだと紹介しました。
じつは集中力というのは、1日中持続されるわけではありません。
特に昼をピークに下がってしまうので、それを抑える努力が必要になってくるわけです。
能率が低下していた午後の時間帯も昼寝により、能率が向上し、従業員一人一人のパフォーマンスが向上した。
そこで上記のように仕事の合間で昼寝をして、集中力を上げる努力をしたほうが、練習の質がアップできてしまいますよ。

昼寝といっても、ただ寝ているだけでは効果がないんだ。
次のように昼寝をすれば、集中力を維持して練習がしやすくなるよ。
昼寝の方法
- 昼寝の前にコーヒーを飲む
- リクライニング付きの椅子にもたれる
- 20分ほどで起きて仕事開始
昼寝はあくまで仮眠という形なので、熟睡させない意識が大事になります。
これで練習時に疲れがピークになって、身が入らないという事態を防げるでしょう。
練習時間は90分が限度!特に最初の30分は必死で練習!
昔はひたすらに練習を続けたほうがいいと言われていました。
しかし今では集中力が持続できる時間を意識して、ピーク時に合わせて練習したほうがいいと言われています。
この結果より、90分問のVDT作業を連続して続けると、段々作業効率が落ちていくことが示唆される。VASの結果からも「冂覚める、集中できる」 という項目が、開始前よ30分後 、開始前より60分後 で低くなることから、集中力が落ちることが示唆された。
※引用:90分間のVDT(VisualDisplay Terminals)作業が健常男性の唾液中コルチゾールお よび気分、作業効率に及ぼす影響より
上記の内容は集中力の実験ですが、その結果は30分をピークに、90分間で集中力が下がっていくものでした。
つまり90分以上練習を続けても、集中力が下がっているので、練習も身に付かないわけです。
ちなみにVDT作業とは、暗算負荷作業の事。
美容師の実験ではありませんが、集中しないとできない作業での実験なので、信憑性は高いでしょう。
練習で挫折しそうなアシスタント美容師さんは身に付くまで頑張る
アシスタント美容師さんは、練習ばかりで挫折してしまうのもわからなくもありません。
毎日練習だけでなく、営業に出ればスタイリスト美容師さんのフォローもして、大変なのもわかります。

この大変な時期だからこそ、質の高い練習を続けていると後が楽になるよ。
今僕自身8年間続けた美容師をやめて、webライターをしています。
だからこそわかるのですが、美容師という仕事は、技術力と営業力の2つが高くないと成果が出ません。
つまり高度な仕事のひとつだと思っているので、これからの人生で必ず役に立つスキルです。

なかなか技術が身に付かないから、もうやめてしまおうかな…。

せめて辞めるなら、技術力がついた状態で辞めたほうがいいよ。
続けていれば転職に役立つだけでなく、人脈も作れる仕事なので、人生で役立つのは確かです。
そうなるまで練習して、やめるのならキリがいいところにしましょう。