美容師という職業は、どうしても子育てが続けにくい環境ができあがっています。
どうしても子育てをしながら美容師をするなら、サロン選びがかなり重要です。
そこで子育てがしにくそうなサロンの特徴と同時に、子育てための制度についても紹介するので、サロン側と相談して子供のために少し動いてみましょう。
美容師さんは技術職だからこそ、ほとんど毎日練習するなど、仕事に関わっていないとスキルが落ちてしまいます。
ところが子育てに入った美容師さんは、仕事が続けにくいのが、今の美容業界の一般的な流れです。

美容師さんの多くは女性というのもあり、子育て問題は深刻だよね。

子育てしたいけど、仕事ができない美容師さんのために、メガネが記事にしてくれたぞ。
どんなサロンで働くべきかチェックするんじゃ。
もちろんまだ子育てが始まっていない美容師さんも、多くいるでしょうから、その場合は制度をうまく利用しましょう。
ところがその制度自体も、サロン側が導入するべきか判断するので、最終的にはサロン選びが重要になりますよ。
ほとんどのサロンは子育て美容師に厳しい
今の日本では、子育てがしにくい職場が多くあります。
しかも美容師さんが働くサロンも、あまり子育てがしやすい環境が整っていません。

これはサロンが、今までの運営のまま放置しているのが原因だね。

時代に合わせて、経営方針を変えているサロンなら、子育てしやすい制度などを利用しているはずじゃ。
それができているサロンが少ない。
そんな流れがあるからなのか、今のサロンでは美容師が独立して、個人運営しているところが増えています。
全国の美容所施設にける 1 施設当たりの従業美容師数は平均 2.10 人と算出されることから、小規模・零細施設による競争の状況が伺われる。
では今のサロン運営だと、どんな点が子育て美容師さんにとって、働きにくさを作っているか見てみましょう。

次の出てくる内容と、反対の運営をしているサロンを探せば働きやすいよ。参考にしてみてね。
土日休みではない
美容師さんはサロンの営業時間に合わせて仕事をするため、土日が休みでないケースがほとんどです。
子育てをしていると保育所や幼稚園など、親の参加行事があるため、土日が休みでないと困ります。

僕も今娘がいるんだけど、嫁さんがいないと困っていると思うよ…。

じゃがサロンは土日も営業しているし、自分を指名してくれるお客様が来たら大変じゃ。
この問題があるからこそ、美容師さんは土日が休めなくなっています。
ところがそれはサロン側の問題であり、美容師さんに問題があるわけではありません。
だからこそサロン選びが重要になってくるわけですね。
勤務時間が長すぎる
パートでない美容師さんだと、勤務時間が気になってしまいますよね?
子育てをしていると、すぐに子供の面倒を見たいでしょうから、勤務時間が短いに越したことはありません。
ところが美容師さんは、営業時間と合わせて仕事をするので、どうしても営業時間が長くなるわけです。

しかもサロンによったら、練習を強要するサロンもあるんだよな…。

それはブラック企業のようなサロンだから、サロンを変えてしまえばいいだけだけどの…。
どちらにせよ子育てをしたい美容師さんは、勤務時間を短くするために、次の方法を利用しましょう。
- パートなどの短時間勤務に変えてもらう
- 子育てのための制度があるとサロン側に提案
制度に関しては2つ下以降にある項目で紹介するので、子育てをしたいけど、なんとか現状維持をしたい美容師さんは見てみてください。
美容師間の雰囲気
美容師さんは忙しい時期になると、どうしてもピリピリしてしまいます。
そんな時なのに子育てでサロンを抜けるなど、仕事に影響が出る行動をすると、変な雰囲気が出てしまう場合もあるでしょう。
この雰囲気も子育て美容師さんは、何とかしてほしいと思いますよね?

これは美容師さんだけでない問題だよね。

忙しいのは当たり前じゃが、人間関係がいいなら乗り越えられるが、なかなかそうはうまくいかんの。
さすがに子育てだけで、険悪な雰囲気になるなら、そのサロンとは出産と同時に辞めるのもいいでしょう。
どんな言い方でサロンを辞めればいいのかわからない人は、元美容師である僕の経験と元に、記事を作っているので参考にしてみてください。
子育てに忙しい美容師さんが働くための対策
子育て真っただ中のママ美容師さんは、なんとか美容師のまま、仕事を続けたいと思っているはずです。
そこで子育てをしながらでも、はたき続けられるための、ちょっとした対策を紹介します。

なかなか子育てしながら、忙しい美容師の仕事を続けるのは難しいのではないか?

じつはやり方次第では、どうにかなってしまう事もあるよ。
- 子育てのための制度を利用する
- サロン選びを見直す
とりあえず、今思いついた段階では、2つの対策がありました。
これらを参考に、美容師を続けられるように、行動してみてください!
子育て美容師が本来利用できる制度
子育てはどんな人でも経験する可能性がある事です。
だからこそ、国が仕事していても子育てを保証する制度が用意されています。

美容師をしていると、法律などの知識が手に入らないから知らなかった人もいるよね?
僕もそこまで知らなかったよ。

サロン側がうまく取り入れているかで、利用しやすさが違うから、予め相談するのもいいじゃろうな。
たくさんの制度がありますが、その中でも美容師さんが使えそうな制度を選んでみました。
どちらにしても、この制度を使うにはサロン側の強力が必要なので、絶対に1回は相談したほうがいいですよ。
1日2回の育児時間を30分確保できる
誰かに預けて仕事をしている場合にしろ、ママやパパは1回様子を見に行きたいですよね?
そんな場合に役立つのは1日に2回だけ、育児をするために労働時間中の30分だけ抜けてもいい制度を利用しましょう。
生後満1年に達しない生児を育てる女性は、1日2回各々少なくとも30分の育児時間を請求することができます。(労働基準法第67条)
この制度は労働基準法で定められているので、サロン側は相談されたら、ある程度吟味しないといけないはずです。

もちろん1歳までなので、そのあたりは注意が必要だけど、これだけ時間が確保されるのはうれしいね。
子供が3歳になるまでは所定外労働を制限できる
練習時間を勤務時間外に強要するサロンには、この制度を利用すれば、断りやすくなるかもしれません。
本来だと時間外労働のための制度ですが、子育てをする上で早く変えれると、かなりうれしいですよね。
事業主は、3歳に満たない子を養育する労働者が請求した場合においては、事業の正常な運営を妨げる場合を除き、所定労働時間を超えて労働させてはいけません。(第16条の8第1項)
もちろんかなり忙しいサロンだと、遅くまで勤務が続く場合もあるため、その際にもこの制度があれば安心です。
3歳になるまでの間有効ですが、それでも十分な時間が確保できるでしょう。
補足:育児休暇があるサロンなら育児休業給付金がもらえる
子育てのための時間が確保できるわけではありませんが、育児休暇を取っている美容師さんにおすすめの制度です。
被保険者(※)が1歳又は1歳2か月(注意1)(支給対象期間の延長に該当する場合は1歳6か月又は2歳)未満の子を養育するために育児休業を取得した場合に、
休業開始前の2年間に賃金支払基礎日数11日以上ある完全月
(過去に基本手当の受給資格や高年齢受給資格の決定を受けたことがある方については、その後のものに限ります。)が
12か月以上あれば、受給資格の確認を受けることができます。
条件を満たしていれば、国からお金がもらえるので、子育て期間給料が出ない間でも安心できます。
ところがこの制度も、サロン側が育児休暇を出している必要があり、事業主が提出するようになっている制度です。
つまりサロン側に相談せず、自分で申請をしても意味がありません。

結局のところ、どの制度もサロン側と話をしないといけないんだよね。

じゃから育児を楽にするなら、サロン選びが重要になってくるわけじゃ。
子育てしやすいサロンを選ぶようにする
次に子育てをしながら美容師を続けるなら、働きやすいサロンを見つけてみてください。

今働いている美容室が、子育てしながら働くのが難しい時は、こっちの対策をしてみてね。

サロンによって、そこまで違いがあるのかの?
じつは美容室によっては、目指すべき方向性の違いで、働き方が大きく違います。
極端な例ですが、1,000円カットを見ればわかりますよね?
お客様を早く回して数をこなそうとすると、どうしてもママ美容師さんは、働きにくくなるでしょう。
ところが、以下のサロンでは、ストレスなくママ美容師さんが働ける可能性が高くなります。
完全予約制のサロン
まず完全予約制のサロンで働くと、ママ美容師さんは無理をしなくていい場合があります。
それは来店するお客様を、うまくコントロールできるから。
忙しい時期が把握できるので、子育てで忙しいママ美容師さんも、1日の計画が立てやすくなるわけです。

完全予約制で、ママ美容師さんが働いているケースはよくあるのか?

じつは完全予約制のサロンに就職しなおすには、結構難しいかも…。
よっぽど人手が足りない人気美容室を探すと、働けるようになるかもね。
サロン側から見ると、お客様を把握できるメリットは大きいんです。
つまり新しく人を雇い入れなくても、経営が成り立っている場合がほとんど。
余程の人気美容室でない限り、ママ美容師さんが就職するのは難しいかもしれません。
とはいえ、1番働きやすい環境でもあるので、1度探してみるのもアリです!
フリーランス美容師として働ける
次に子育てが忙しいママ美容師さんがストレスなく働ける環境は、フリーランス美容師になる事!
フリーランス美容師について、よくわからないママ美容師さんは、新しい働き方を紹介した記事を読んでみてください。

フリーランスで働くって事は、自営業というわけじゃな。たしかにストレスはなさそうじゃ。

ただフリーランス美容師さんは、店舗を作らなくいい代わりに、デメリットもあるから注意してね。
フリーランス美容師になるためには、たくさんの人から指名をもらわないといけません。
つまり少しハードルが高いのがわかるでしょう。
とはいえ全部コントロールできるので、マイペースに仕事ができます。
実際にフリーランス美容師になった、ママ美容師さんがインタビューに答えていました。
新しい職場では、面貸しスタイルで所属することに。自分で予約の調整ができるので、家庭優先のワークススタイルになりました。
シャンプーから全て自分で担当するため、誰かに迷惑をかけることもないですし、限られた時間のなかで効率よく働くことができるようになりました。
子育てが忙しくなる前に、予め練習して独立できる実力がついたら、フリーランス美容師になるという方法もアリです。
それまでは、美容室探しをしたほうがいいですよ。
短時間勤務ができて女性スタッフも多い
上記の2つが無理そうなら、採取的に短時間勤務ができる美容室探すでしょう。
その場合は意外に多く求人が出ているでしょうから、すぐに働けるようになるはずです。

このほうが手っ取り早そうじゃな。

確かにすぐ働けるからいいけど、意外に面倒な事が多くて、ストレスで辞めてしまう美容師さんも多いんだ。
そもそも美容師さんは女性が多いですが、トップが男性の美容室だと、休む場合に嫌な顔をされる場合があります。
美容師さんは職人肌だからこそ、「子育て=ネガティブな感情」を抱く人が多いんですよね…。
※僕個人の経験から出た感想です。
そこで嫌な思いをしないためにも、女性がいいサロンを選ぶといいでしょう。
まだ子育てに関して、共感をしてもらいやすいので、ストレスが抑えられますよ。
子育てに忙しいママ美容師さんのスケジュール
子育て中のママ美容師さんは、いったいどのように働いているのか、誰でも気になりますよね?
じつはすでに美容師サイト大手である「ホットペッパーさん」が、ママ美容師さんのタイムスケジュールをインタビューしていました。

ママ美容師さんは忙しいイメージじゃが、実際のところはどうなんじゃろうか…。

何人かからアンケートしてくれていたから、平均したタイムスケジュールを載せておくね。
- AM5:00~AM6:00 起床
- AM7:00~AM8:00 子供送迎
- AM8:00~AM9:00 掃除&食事の準備
- AM9:00~PM4:00 美容室で仕事
- PM4:00~PM5:00 子供のお迎え
- PM5:00~PM7:00 夕食&お風呂
- PM7:00~PM8:00 お風呂
- PM8:00~PM9:00 寝かしつけ
- PM9:00~PM10:00 自分の時間
- PM10:00~PM11:00 就寝
さすがに自分の時間がないのがわかりますね。
少しでも働きやすい環境に身を置いて働いたほうが、美容師を続けやすくなります。
できるだけ自分に合った美容室を見つけて、ママ美容師さんは仕事が続けられるように努力してみてくださいね。
子育て美容師は働きやすいサロンを選ぶ必要がある
子育てをしやすくするためには、サロン選びがどれだけ大事かわかったでしょうか?
今までのサロン運営をしているところだと、おそらく子育てがしやすい制度があったとしても、結局はやめなければいけません。
これから子供を作って、子育てを始めるべきか考えている人は、サロンがどのようなところか調べてからにしましょう。
- 休日がいつなのか?
- 子育てができる時間が確保できるのか?
- 制度を利用できるサロンか?
これらの内容は少なくても確認しておいてくださいね。

女性だけでなく、男性も育児ができる環境だといいね。

そんな夢みたいなサロンがあればいいが、実際に取り組みをしているサロンもあるみたいじゃぞ!
(株)オフィスパパドゥ
社員が遠慮せずに安心して子育て支援制度を利用できるよう気遣っている。子どもの具合が悪い、つわりなどで体調が悪いときには気持ちよく休めるよう周りが暖かく対応している。
子育てがしやすいサロンを見つけるために、サロンやめて転職するのもひとつの方法です。
子供ために何ができるか、子育てが始まる前に、1度立ち止まって考えてみてくださいね。