美容師さんの手荒れは、シャンプーをするごとに悪化してしまいます。
それは手が乾燥して、薬剤などの刺激で荒れてしまうからです。
しかもそれが進行すると手湿疹となり、僕のように夜に眠れなくなってしまいますよ。
手荒れが出てきたらシャンプーから距離を置くか、転職しか道はないでしょうね。
美容師さんが手荒れになってしまうのは、シャンプーをたくさんしているからです。
そもそもカラーやパーマなどの施術は、シャンプーをしないと成り立ちません。
しかもそのシャンプーを、1日に何十回と繰り返しているわけで、手荒れになるのも当たり前ですよね?

シャンプーそのものでは手荒れにならないけど、パサパサになるんだよね…。あれが美容師さんには痛いのよ。
手荒れの原因がシャンプーというのは、そもそもなぜなのか?
その流れを紹介しつつ、手荒れが解消する方法が、なぜ2つなのかも紹介します。
- シャンプーをしない
- 転職してしまう
この2つを見てしまうと、ほとんどの美容師さんはこう思ってしまいますよね?

美容師をやめろって事?少しひどい!

僕も過去に美容師をしていて、しかも手荒れが原因で美容師をやめているんだ。
だからその気持ちはわかるけど、やめないとさらに手荒れが悪化してしまうよ。
美容師さんならわかるでしょうが、少しでも美容師の仕事を長く続けないですよね?
僕もそうでしたが、手荒れが起こってしまうと解消するのは難しくなります。
それはストレスが手荒れを悪化させるからです。
言ってしまえば、経験上自分の力では手荒れを治せませんでした。

次の記事はそんな内容を詳しく書いているので、辞めるのに抵抗がある人は見てみてね。
美容師さんが手荒れを起こす大半の理由はシャンプーって話
美容師さんの手荒れがシャンプーという話について、深く話していきましょう。
そもそも美容師さんは、アシスタントで入社してからは、シャンプーをほぼ毎日続けていましたよね?
「美容師さん=シャンプー」と言ってもいいほど、何度もシャンプーを続けていたと思います。
ところがそのシャンプーが原因で手荒れになるなら、少しショックではなかったですか?

僕は少なからずショックだったけど、なんでシャンプーが原因なの?と思うよね?
手荒れになる原因と紹介するから、少しでも手荒れを解消したい人は参考にしてね。
皮脂がシャンプーで落ちる
まずシャンプーというものが何なのか、ほとんどの美容師さんはわかりますよね?
シャンプーとは頭皮や髪の汚れを落とす洗浄剤です。
つまりシャンプーをしていると同時に、手の汚れも落としてしまっています。
手には皮脂といわれるバリア膜があり、これがあるために、あまり手荒れが起きません。
ところが頻繁にお客様にシャンプーをすることで、皮脂が洗い流されてしまいます。

シャンプーで皮脂が落ちてしまうと、手荒れを起こしてしまう原因になるよ。
ただ皮脂が落ちるだけならいいけど、極端に落ちてしまうのがポイントだね!
手が乾燥して敏感になる
極端に手の皮脂がなくなると、ちょっとした刺激でかゆみなどを起こして、手が荒れてしまいます。
特に美容師さんだと、カラーやパーマ剤などの薬剤に触れるので、刺激が強いものに触れる機会が多いでしょう。
これが手荒れを起こしてしまう流れです。
つまりここまでをまとめると、次のような流れで手荒れを起こしてしまいます。
- シャンプーで皮脂が落ちる
- 極端に回数を重ねる
- 手に皮脂がなくなる
- カサカサの手に薬剤が触れる
- 手が荒れてしまう
シャンプーが直接の原因になるわけでなく、薬剤で手荒れを起こしているのがわかりますよね?
薬剤に触れない環境に身を置くことが、手荒れを解消させる第一歩になります。

病院の先生に薬剤から離れるように!と言われたんだけど、結局これが原因だったわけだね。
少しの摩擦でかゆみが出る
ところがここからが、僕個人が困ってしまった内容です。
じつは手荒れというのは、薬剤のような強い刺激だけでなく、ちょっとした刺激でも起こるようになります。
それがシャンプーで手が乾燥してしまうのが、大きな原因だったわけです。

夜に眠っていると、夜中に何度も目が覚めていたんだ。それは寝ながら手をかいていたからなんだ。
かゆみで目が覚めたら、手が血だらけになっていて、痛みで目が覚めるんだよ…。
布団に擦れるだけで、かゆみが発生していたわけです。
これは手荒れの症状が悪化するごとに、かゆみがひどくなっていました。
手湿疹は最も頻度の高い外来性の刺激物質や接触アレルゲン(ハプテン,蛋白抗原)が皮膚に接触することによって発症する湿疹(接触皮膚炎)である.
湿疹とは,外的,内的刺激に対する表皮・真皮上層を場とし,かゆみ,ヒリヒリ感を伴う可逆性の炎症反応で,
(以下略)
紅斑,丘疹,小水疱から苔癬化に至る可変性を有する皮疹から成り立つ皮膚疾患の総称である.
※引用:手湿疹診療ガイドラインより
これを見るだけでも手荒れというよりは、手湿疹に近い状態だったようです。
手荒れは皮がむける程度ですが、症状が進行すると手湿疹になり、かゆみで症状が悪化します。
だから手荒れに1度なってしまうと、そのまま仕事を続けないのがおすすめです。
それは手湿疹というものは、解消するのに時間がかかるから。美容師の仕事に影響が出ますよ。
美容師の手荒れはシャンプーをやめればOK
シャンプーによって手荒れが悪化してしまうのが、上記の流れを見てわかったでしょう。
できる限りシャンプーから距離を置き、手の皮脂を増やしておくと、手荒れが悪化しにくくなります。
ところがお客様との接点が少ない美容師さんにとって、シャンプーはかなり重要な施術のひとつですよね?
もちろんベテラン美容師さんでも、シャンプーがなくなると、施術ができなくなってしまいます。

だからシャンプーをやめると言うのは、美容師をやめろ!と言っているようなものだよね?
話は分かるけど、経験上体がボロボロになってしまうから、辞められるのなら距離を置いたほうがいいよ。
手荒れになってしまったら対策できない
シャンプーで手が乾燥して、手荒れになったのなら、対策が立てられないのが現状です。
- 美容師さんの仕事はシャンプーありき
- シャンプーをしない=美容師をやめる
- どうしたらいいか悩んでしまう
- ストレスで手荒れにも影響する
この流れに陥ってしまうので、次で紹介するように、転職の可能性も出てきてしまいます。

少し困ってしまうかもしれませんが、美容師の経験を活かせば、意外に困らないものだよ。
それでも手荒れ美容師がシャンプーを辞められない理由
シャンプーが手荒れを起こしているのはわかったでしょう。
ところが、最初から手荒れをした美容師は、辞めてしまえばいいのに…と思う人もいると思います。

確かにそうだけど、シャンプーって辞められないよね…。

美容室の営業には欠かせないメニューだから、手荒れだからって辞められないんだよ。
その理由は大きく分けて3つです。
- カラーやパーマで薬剤を使うから
- リラックスしに来るお客様が多いから
- カットをする時にも役立つから
意外に美容室の営業でよく使う施術がシャンプー。
手荒れだからと、シャンプーを辞めさせてと、美容室サイドにお願いするのは難しいでしょう。
カラーやパーマ剤を使うから
そもそもシャンプーは、汚れを落とすために使います。
特に美容室の営業では、カラーやパーマの薬剤を落とすのに重宝するんですよね。

薬剤を使ったのに、シャンプーをしないで帰すと、頭皮が荒れて問題になっちゃうよ…。

手荒れをしている美容師さんにとって、かなり大きな問題だからな…。
ちなみにカラー剤やパーマ剤は、それぞれ手荒れを起こす原因が隠されています。
手荒れを起こす原因 | |
---|---|
カラー剤 | ジアミン |
パーマ剤 | 強いアルカリ |
どちらも使われている成分の中に、刺激性の強いものが使われているわけです。
それを髪に付けて、髪の変性させているため、髪型をきれいに整えられるようになっています。

頭皮にその薬剤が残らないように、美容師さんがシャンプーをして落としているんだよ。

当たり前のことだけど、手荒れ対策では忘れてはいけないから、言ってくれているんだね。
この問題が解決すれば、美容師さんの手荒れが悪化しなくなりますが、シャンプーを無くするのは難しいでしょうね。
リラクゼーションを求めているお客様が多いから
またお客様のほうから、シャンプーをしてほしいという注文が多いのも、美容師さんがシャンプーを辞められない大きな理由ですね。
美容室のシャンプーてすごいよね。
てか、手先が柔らかいよね。頭こう、グッグッ👐て力入れてやるの
気持ちいいよね。あれはお金払う価値あるね。
いやーすごいやぁ
— 湊 (@dsuke1120) April 8, 2020

そもそもヘッドスパというメニューが出たくらい、シャンプーって人気なんだよね。

手荒れだからって、お客様は知らないからね。
「シャンプー=リラックス」という人は、むしろ長時間シャンプーをしてほしいと思っています。
ヘッドスパ専門店ができるくらいなので、シャンプーは辞められませんね。
カットをするのに役立つから
またシャンプーがメインメニューである、カットをやりやすくする施術のひとつです。

カットとシャンプーって、そんなに関わりがあるの?私はまだカットしたことがないから、よくわからないわ。

それはウェットカットという技術を知ればわかるよ。
シャンプーをすれば、必ず髪を濡らしますよね?
この濡らした髪というのがポイント!
じつは髪を濡らせば、髪を切ったラインが出やすくなります。
つまりパッツンの前髪やボブといった髪型をするのに、ちょうどいい手法なわけです。

しかもシャンプーをすれば、髪が何もついていない状態になるから、それもカットをしやすくするポイントだね。

だからシャンプーをしてカットをしているのね。
シャンプーをしない美容室がないのがわかったでしょう。
それだけシャンプーは、美容室には必要な施術です。
しかし手荒れの美容師さんは大変でしょうから、次で対処法を紹介しますね。
そこで手荒れ予防のために美容師さんは手袋を使う
予防のために手袋をしている美容師さんは多いですが、確かにそれは理に適った方法です。
手袋はそれくらい大事な要素ですが、実際のところ、どのような予防ができているか把握しておきましょう。

確かに予防ができるけど、僕は意識が低くて面倒だからと手袋をしていなかったんだ。
だから手荒れを起こしてしまったんだよな…。
大きく分けて2種類の効果があるので、手荒れになっていない美容師さんは、必ず手袋をしておくのがおすすめです。
シャンプーで手を乾燥させないため
手袋をする大きな理由は、手の乾燥を防いでくれるところです。
美容師さんは特に、シャンプーをたくさんこなさないといけません。
このシャンプーが手荒れを起こす原因のひとつになっています。
本当のところ、一番の原因は乾燥。髪や体は、大抵の人が1日に1回しか洗いませんよね。
でも、手はその10倍以上洗っているはず。手は、洗剤や水に触れる機会が多いため、乾燥しやすくなります。
家事などで手荒れが起こる人もいるくらいなのに、美容師さんはその何倍も手の皮脂を洗い流しています。
そう考えると手荒れが起こるのも、誰でも納得できるでしょう。
だからこそ手袋でシャンプーを触れないようにして、乾燥を防いでくれるわけです。

しかもシャンプーをしていると、ただの泡だけでなく、薬剤を触れる機会も多くなるんだよね。
皮脂がない状態で、薬剤を触れると、さらに手荒れが悪化してしまうよ。
薬剤が手に触れないようにさせる
手袋をもうひとつの理由は、手に直接薬剤が触れないようにする点です。
そもそも手荒れが起こってしまうのは、刺激を皮膚が感じてしまうのが原因とされています。
それを守るために皮脂などがあるのですが、上記のようにシャンプーで皮脂がなくなると摩擦でも手荒れを起こしてしまうんですよね。
シャンプーなどの洗浄剤や、摩擦などの刺激が関与することが大きいですが、水そのものも手荒れの原因になります。
※引用:独立行政法人 労働者福祉機構より
もちろん手袋をしていると、それがバリアの役割になるので、皮脂が多少少なくなっていても大丈夫です。
パーマ剤やカラー剤などの薬剤を扱う美容師だからこそ、手袋はかなり大事な存在になるでしょう。

でも手袋は万能なわけではないんだ。
手荒れを起こしてしまった美容師さんは、むしろ手袋で悪化する場合があるから注意してね。

手袋は手荒れにとって必須と言っておったが、なぜ悪化させてしまうんじゃ?
美容師が手袋でお客様をシャンプーする時のポイント
手袋で手荒れを予防できるのは確かです。
しかし使い方を間違えてしまうと、折角手袋を使っていたとしても、あまり意味はありません。

手袋の使い方なんて、そんなに気にする必要があるのか?

手袋を使った美容師さんならわかるだろうけど、結構使いにくいですよね?
だから正しい使い方を見に付けないと、面倒で手袋を外しちゃうんだよね。
じつは僕も使い方がズボラすぎて、途中で手袋を外してしまった人。
もちろんその後に、手荒れが悪化してしまって、美容師を辞めてしまいました。
それだけ手袋の使い方に注意しないと、美容師としては致命傷ですよ。
薄くて滑らない手袋を使う
まず手荒れで手袋を使うなら、薄くて滑りにくいものを選びましょう。

じゃがどのような手袋を選べばいいんじゃ?基準を教えてくれ。

使いやすい!を売り文句にしている手袋も多いけど、
最低でも次のような手袋を見つけると、かなり使いやすいと言ってたよ。
- お湯の温度がわかるほどの薄さ
- 滑りにくい加工をしている
- 手触りに近い触りごこち
そもそも手袋を使うのが面倒になるのは、普段の営業で邪魔だと感じるからです。
特にお湯の温度がわからないので、不安でしょうがなかったのを覚えています。
それを解消するために、薄手の手袋を使うといいわけです。
また水に濡れると、シャンプーヘッドが滑りやすくなります。
これも手袋を使う大きなデメリットですね。

こんなに手袋は使いにくいのか…。

しかも美容師さんだけでなくて、お客様も不快になる人がいるみたいだよ。
触り心地がいかにもゴムという感じなら、お客様が不快に感じるようです。
美容師が手袋をしてシャンプーするとお客様の反応がよくない
そもそも美容師のシャンプーは、たくさんの人から、気持ちいいと絶賛されています。
美容院行ってたんだけど
美容師さんのシャンプーってなんであんなに気持ちいいんだろう…c(⌒っ.ω.)っ
まるでマッサージのような感覚だよね✨
マジ気持ちよすぎて寝そうだよね✨
もう髪切るというよりシャンプーされに行ってるよね✨
— ジェル (@jel_subsub) January 22, 2020

こんなうれしい事はないよね!毎日練習した甲斐があったよ。
でもこれって手袋をしていない場合に限るんだよね…。

そうなのか?わしかされた経験がないからわからんがの…。
シャンプーをして気持ちいいといわれるのは、じつはマッサージの力の入れ具合が絶妙だから。
手袋をしていると、触った感覚がわからないため、気持ちよくないとたくさんの声が集まっています。
美容院でゴム手袋してシャンプーされても全然気持ちよくない。むしろ不快…。髪触られたら寝てしまう人だけど、シャンプー中、目が開いて仕方なかった。手荒れとか理由わかるが、やっぱ素手に勝るものはないですね。
— maiko(乂’ω’)❁⃘*.゚ (@womansmind27) June 8, 2018
これはお客様の心の声です。
美容師さんの中には、これをわかっていない人もいます。

手袋をしたままシャンプーをしてもいいだろう…。
と思ってシャンプーする人は少ないだろうけど、不快とまでは思っていないからね。

そこまで手袋シャンプーはダメなのか?
カラシャン素手を要求するお客様は、手を傷もつれにしてカラー剤塗りたくったろか、っておもう…
「気持ちよくないから、手袋しないでください」だと!!?
シャンプーは洗い流す行為であって、快楽を求めるものじゃないぞふざけんな
ヘッドスパかエステ専門店へ行ってください出口はあちらです— 音々@ (@FKkkwwW6myQI5S5) June 9, 2019
もちろんここまで言ってくるお客様はマレですが、「素手シャンプー>手袋シャンプー」なのは、間違いないでしょう。
もしあまりよくわかっていない人がいたら、試しに手袋シャンプーをしてもらってください。
しかし手荒れがひどくならないために、手袋をしているのに、ここまで言われるのもつらいですよね?
だからこそ、できるだけ薄手で手触りがいい手袋を使うようにしましょう。
手袋の中に水を入れない意識で洗う
使う手袋が見つかったら、次は使い方です。
基本ですが、手荒れで手袋を使っている人は、中に水を入れないようにしてください。

手荒れが悪化するからか?

それもあるけど、つけ外しが面倒になるんだよ。
水に濡れた手袋がダメな理由
- 手が蒸れて手荒れが悪化する
- 外しにくくなって時間がとられる
- 付けるのも面倒になる
じつは手袋の内側が濡れるのがダメな1番理由は、つけ外しができなくなる点です。
意外に美容師さんは手袋のつけ外すが頻繁で、時間のロスに繋がります。
これを防ぐためには、近くにタオルを用意しておき、湿気を取り除いてから手袋を外すようにしてください。
これだけでもストレスなく、手袋を使えるようになります。
破れないように爪を切る
薄手の手袋を推奨しましたが、ここで唯一この手部の欠点を紹介します。
それが破れやすさ!
内側が濡れた状態で手を入れると、思ったよりすぐ手袋が破れます。

僕はここで面倒になって、使うのを辞めたんだ。

破れないようにするために、何かできる事はないのか?
濡れた状態で手袋を使うのは、そもそもダメだったと今思うと気づかされました。
また爪を長くした状態で、手袋を使うのもNGです。
すぐに指が引っかかって、手袋が破れてしまうでしょう。
頻繁に爪切りをしておいてくださいね。
手荒れのために手袋をしても美容師さんが注意すべき点
上記では手荒れを起こしてしまうのを、手袋は予防できるとおすすめしました。
しかしそれはあくまで「予防」できるという点です。

手袋ができることは手荒れの予防だけだよ。手荒れになって、その症状を抑えるのはできない。
これを覚えておくと、手荒れになってしまったら、手袋の選び方も変えたほうがいいかもね。

今までおすすめしておったのに、急に悪い雰囲気になってきたの…。
手荒れで悩んでいる美容師さんは、話をよく聞いたほうがよさそうじゃ。
手袋は手荒れを悪化させてしまうのは、大きく分けて2つの原因が考えられます。
- 手から出る汗で蒸れる
- ゴムの素材に反応して悪化
つまり手荒れの原因である刺激が、手袋によって強く出て仕舞うわけです。
手荒れをしている美容師さんが、最終的には手荒れを解消させるには、美容師をやめるしかないという選択肢を迫られます。
僕は少なくともこれが原因で、美容師を辞めてしまいました。
それくらい美容師さんの手荒れは、手立てがないと思っておきましょう。
長時間使うと手荒れが悪化する
上記で紹介したように、手袋をしていても手荒れが悪化してしまうのは、「汗」と「素材」です。
短時間ならまだマシなのですが、長時間使っていると、どうしても手に汗が溜まってしまいます。
ただでされ手荒れになると細菌が増えてしまうのに、汗でさらに細菌が増えてしまうため、手袋はあまりよくないわけです。
手荒れがあると、皮膚に定着する細菌の数や種類が増加し、手指衛生を行っても十分に細菌を除去することができなくなる。
※引用:標準予防策 | 熊本労災病院より
手は乾燥しにくくなりますが、その分手荒れがひどくなる…。
そう考えると洗う時だけ手袋を付けて、後はすぐに手袋を外すのが1番の対策になります。
ところが営業をしていると、そう簡単に手袋のつけ外しができません。

だから手荒れになってしまうと、手袋を使うと逆に悪化させてしまうわけだね。
忙しいサロンだと尚更手袋の付け外しは、難しくなってしまうよ。
しかも手荒れが悪化していくと、手袋の素材そのものに反応してしまいます。
美容師さんが使う手袋のほとんどが、ゴムでできているのではないでしょうか?
ゴム製のグローブが広く用いられていますが、ゴムでかぶれることがあります。天然ゴムのラテックスでは、接触じんましんをおこす可能性があるので、注意が必要です。
※引用:独立行政法人 労働者福祉機構より
これらの両方が原因となってしまうため、二重に手荒れが悪化してしまうので、長時間手袋を使えなくなってしまいます。
施術がしにくくなってお客様に迷惑がかかる
さらに手袋を使っている美容師さんならわかるでしょうが、素手で持っている感覚と、手袋をした感覚はかなり違いが出てしまいます。
これは手袋の厚みが原因で、手の感触がなくなってしまうからです。
つまりその影響で施術がやりにくくなってしまいます。

とくにシャンプーをしていると、滑りやすくなってしまうから、気持ちのいいシャンプーができなくなる可能性もあるよ。
だから僕は手袋をするのをやめたんだ。
でも手荒れが出てしまったら、手袋を使わないとな…という義務感で使い始めたけど、逆に迷惑がかかってしまったな。
今まで手袋を使っていた美容師さんなら大丈夫ですが、素手→手袋で施術を始める美容師さんは本当に大変です。
特に手荒れがひどくなったからと、手袋を使い始めると施術に手惑ってしまいます。
シャンプーに関しては「fittt」というグローブがいいらしい
そこでちょうどいい手袋があると、この記事を書いていると発見しました。
それが「fittt(フィット)」といわれるシャンプー用の手袋です。
詳しくは下の動画を見ればわかりますが、手荒れの美容師さんでもよさそうに見えます。
大きく分けて3つの特徴があるため、手荒れ美容師さんにはおすすめですね。
- 薄い
- 蒸れにくい
- フィットする
とはいえ個人的には蒸れにくいだけで、手荒れがよくなるわけではありません。
まだ手荒れを起こしていない美容師さんなら、予防としては最高にいい手袋だと思うので、試してみる価値はあります。
ところが蒸れにくさを重視しているため、カラー剤などは手に付いてしまうそうです。
そのあたりは把握しておかないと、結局手荒れを起こしてしまうので注意しましょう。
美容師が手荒れになるシャンプーを辞めるために特化サロンか別業種に転職
転職と聞くと少し不安になる美容師さんもいるでしょうが、実際のところは、そこまで難しく考える必要はありません。
個人的に美容師さんが手荒れで転職するなら、大きく分けて2つあると思っています。
- 特化サロンに移る
- 別業種に転職
このどちらかになれば、手荒れが起こりにくくなるはずです。

転職の方法など、具体的な内容は次の記事で紹介しているので、不安な人ほど参考にしてみてね。
特化サロンに変わる
特化サロンと聞くとわかりにくいかもしれませんが、ここ最近でいうと「ヘアカラー専門サロン」ですね。
次の動画を見ればわかりますが、ヘアカラー専門サロンは、シャンプーを機械で行っています。
もちろんこのサロンでは、仕上げを人の手でシャンプーするようですが、サロンによっては機械だけでOKのところもあるようです。
つまりヘアカラーという施術はするものの、シャンプーで皮脂がなくなる心配はなくなります。
その他にも一般的なサロンにはない方法で、営業しているサロンも多いので、自分の合ったところを見つけてしまいましょう。
別業種に転職
シャンプーをしなくていい方法と無難な方法は、別業種に転職することですね。
これは誰でも思いつく方法でしょうが、どうしても勇気が出なくて躊躇してしまうでしょう。
僕も最初は美容師をやめる?となって、かなり思い悩んだ経験があるのでわかります。

でも僕は美容師の経験を活かして、今はWebライターをしているんだ。
そもそも美容師は国家資格だから、信頼性が高くて仕事をそれなりにもらっているよ。
次の記事を見ればわかりますが、Webライターは意外に誰でもなれる職種です。
しかも美容師のWebライターは、あまり多くないので、挑戦する価値はあります。
もちろんすぐに仕事がもらえるわけでないので、美容師を少し続けながら、副業として始めてみましょう。
実績が付いてきてから、美容師をやめてしまうと安心です。

もちろん雇われじゃないんだから、自己責任になるね。
仕事になれば、完全在宅でも成り立つから頑張ろう。
とはいえ、それ以外の仕事でも美容師は重宝されやすいですよ。
営業などの仕事だとどこも人手不足のため、すぐに転職できるでしょう。
接客に自信がある人は、候補として考えてみてくださいね。
保湿するだけで手荒れがよくなる美容師さんは少ない
シャンプーの手荒れは乾燥がダメ。そう思ってハンドクリームを使いながら、仕事をする美容師さんもいますよね?
ところが経験上、保湿をしながら仕事を続けるのは現実的ではありません。

理屈的には間違えていない対策だけど、営業をしながら保湿をしても意味がなかったよ。
僕もしてみたけど、シャンプーをするたびにハンドクリームを使っても、すぐに落ちて乾燥してたんだ。
手荒れのためのハンドクリーム対策を紹介しましたが、家事程度の水仕事ならハンドクリームは有効です。
ところが、美容師さんのシャンプーをしていると、ハンドクリームの回数より圧倒的に多くなります。
ハンドクリームを探すより、シャンプーの回数を減らすか、転職先を探したほうが体のためになりますよ。