美容師さんは手荒れについて詳しいので、手袋を所持しています。
ところが何のために手袋をしているのか、ある程度把握していないと、手荒れになってしまいますよ。
僕はあまり意識していなかったので、手荒れを悪化させてしまいました。
そして手荒れになってしまうと、手袋を使っても効果がなくなってしまいますよ。
美容師さんが手荒れになってしまうと、施術ができなくなってしまいますよね。
痛みやかゆみ、さらに手を意識しすぎて、施術に集中できなくなる場合もあるからです。
手荒れはそれくらい美容師さんにとって、かなり邪魔になる存在。
そこで手袋を使って予防する美容師さんがたくさんいるよね。
じゃが実際のところ、手袋で手荒れは予防できるのかの?
みんな手袋をしているが、手荒れになる美容師さんがたくさんいるじゃろ?
そもそも手荒れになる原因はたくさんありますが、そのひとつがストレス。
この場合は手袋だけでは防ぎきれないので、心当たりがある人は、次の記事を参考にしてみてください。
結論から言ってしまうと、美容師さんが手袋を使う意味は、手荒れの予防のためです。
中には手荒れになったからと、手袋を使い始める美容師さんもいるでしょうが、それだと経験上悪化することもあります。
目次
そこで手荒れ予防のために美容師さんは手袋を使う
予防のために手袋をしている美容師さんは多いですが、確かにそれは理に適った方法です。
手袋はそれくらい大事な要素ですが、実際のところ、どのような予防ができているか把握しておきましょう。
確かに予防ができるけど、僕は意識が低くて面倒だからと手袋をしていなかったんだ。
だから手荒れを起こしてしまったんだよな…。
大きく分けて2種類の効果があるので、手荒れになっていない美容師さんは、必ず手袋をしておくのがおすすめです。
シャンプーで手を乾燥させないため
手袋をする大きな理由は、手の乾燥を防いでくれるところです。
美容師さんは特に、シャンプーをたくさんこなさないといけません。
このシャンプーが手荒れを起こす原因のひとつになっています。
本当のところ、一番の原因は乾燥。髪や体は、大抵の人が1日に1回しか洗いませんよね。
でも、手はその10倍以上洗っているはず。手は、洗剤や水に触れる機会が多いため、乾燥しやすくなります。
家事などで手荒れが起こる人もいるくらいなのに、美容師さんはその何倍も手の皮脂を洗い流しています。
そう考えると手荒れが起こるのも、誰でも納得できるでしょう。
だからこそ手袋でシャンプーを触れないようにして、乾燥を防いでくれるわけです。
しかもシャンプーをしていると、ただの泡だけでなく、薬剤を触れる機会も多くなるんだよね。
皮脂がない状態で、薬剤を触れると、さらに手荒れが悪化してしまうよ。
薬剤が手に触れないようにさせる
手袋をもうひとつの理由は、手に直接薬剤が触れないようにする点です。
そもそも手荒れが起こってしまうのは、刺激を皮膚が感じてしまうのが原因とされています。
それを守るために皮脂などがあるのですが、上記のようにシャンプーで皮脂がなくなると摩擦でも手荒れを起こしてしまうんですよね。
シャンプーなどの洗浄剤や、摩擦などの刺激が関与することが大きいですが、水そのものも手荒れの原因になります。
※引用:独立行政法人 労働者福祉機構より
もちろん手袋をしていると、それがバリアの役割になるので、皮脂が多少少なくなっていても大丈夫です。
パーマ剤やカラー剤などの薬剤を扱う美容師だからこそ、手袋はかなり大事な存在になるでしょう。
でも手袋は万能なわけではないんだ。
手荒れを起こしてしまった美容師さんは、むしろ手袋で悪化する場合があるから注意してね。
手袋は手荒れにとって必須と言っておったが、なぜ悪化させてしまうんじゃ?
美容師が手袋でお客様をシャンプーする時のポイント
手袋で手荒れを予防できるのは確かです。
しかし使い方を間違えてしまうと、折角手袋を使っていたとしても、あまり意味はありません。
手袋の使い方なんて、そんなに気にする必要があるのか?
手袋を使った美容師さんならわかるだろうけど、結構使いにくいですよね?
だから正しい使い方を見に付けないと、面倒で手袋を外しちゃうんだよね。
じつは僕も使い方がズボラすぎて、途中で手袋を外してしまった人。
もちろんその後に、手荒れが悪化してしまって、美容師を辞めてしまいました。
それだけ手袋の使い方に注意しないと、美容師としては致命傷ですよ。
薄くて滑らない手袋を使う
まず手荒れで手袋を使うなら、薄くて滑りにくいものを選びましょう。
じゃがどのような手袋を選べばいいんじゃ?基準を教えてくれ。
使いやすい!を売り文句にしている手袋も多いけど、
最低でも次のような手袋を見つけると、かなり使いやすいと言ってたよ。
- お湯の温度がわかるほどの薄さ
- 滑りにくい加工をしている
- 手触りに近い触りごこち
そもそも手袋を使うのが面倒になるのは、普段の営業で邪魔だと感じるからです。
特にお湯の温度がわからないので、不安でしょうがなかったのを覚えています。
それを解消するために、薄手の手袋を使うといいわけです。
また水に濡れると、シャンプーヘッドが滑りやすくなります。
これも手袋を使う大きなデメリットですね。
こんなに手袋は使いにくいのか…。
しかも美容師さんだけでなくて、お客様も不快になる人がいるみたいだよ。
触り心地がいかにもゴムという感じなら、お客様が不快に感じるようです。
美容師が手袋をしてシャンプーするとお客様の反応がよくない
そもそも美容師のシャンプーは、たくさんの人から、気持ちいいと絶賛されています。
美容院行ってたんだけど
美容師さんのシャンプーってなんであんなに気持ちいいんだろう…c(⌒っ.ω.)っ
まるでマッサージのような感覚だよね✨
マジ気持ちよすぎて寝そうだよね✨
もう髪切るというよりシャンプーされに行ってるよね✨
— ジェル (@jel_subsub) January 22, 2020
こんなうれしい事はないよね!毎日練習した甲斐があったよ。
でもこれって手袋をしていない場合に限るんだよね…。
そうなのか?わしかされた経験がないからわからんがの…。
シャンプーをして気持ちいいといわれるのは、じつはマッサージの力の入れ具合が絶妙だから。
手袋をしていると、触った感覚がわからないため、気持ちよくないとたくさんの声が集まっています。
美容院でゴム手袋してシャンプーされても全然気持ちよくない。むしろ不快…。髪触られたら寝てしまう人だけど、シャンプー中、目が開いて仕方なかった。手荒れとか理由わかるが、やっぱ素手に勝るものはないですね。
— maiko(乂’ω’)❁⃘*.゚ (@womansmind27) June 8, 2018
これはお客様の心の声です。
美容師さんの中には、これをわかっていない人もいます。
手袋をしたままシャンプーをしてもいいだろう…。
と思ってシャンプーする人は少ないだろうけど、不快とまでは思っていないからね。
そこまで手袋シャンプーはダメなのか?
カラシャン素手を要求するお客様は、手を傷もつれにしてカラー剤塗りたくったろか、っておもう…
「気持ちよくないから、手袋しないでください」だと!!?
シャンプーは洗い流す行為であって、快楽を求めるものじゃないぞふざけんな
ヘッドスパかエステ専門店へ行ってください出口はあちらです— 音々@ (@FKkkwwW6myQI5S5) June 9, 2019
もちろんここまで言ってくるお客様はマレですが、「素手シャンプー>手袋シャンプー」なのは、間違いないでしょう。
もしあまりよくわかっていない人がいたら、試しに手袋シャンプーをしてもらってください。
しかし手荒れがひどくならないために、手袋をしているのに、ここまで言われるのもつらいですよね?
だからこそ、できるだけ薄手で手触りがいい手袋を使うようにしましょう。
手袋の中に水を入れない意識で洗う
使う手袋が見つかったら、次は使い方です。
基本ですが、手荒れで手袋を使っている人は、中に水を入れないようにしてください。
手荒れが悪化するからか?
それもあるけど、つけ外しが面倒になるんだよ。
水に濡れた手袋がダメな理由
- 手が蒸れて手荒れが悪化する
- 外しにくくなって時間がとられる
- 付けるのも面倒になる
じつは手袋の内側が濡れるのがダメな1番理由は、つけ外しができなくなる点です。
意外に美容師さんは手袋のつけ外すが頻繁で、時間のロスに繋がります。
これを防ぐためには、近くにタオルを用意しておき、湿気を取り除いてから手袋を外すようにしてください。
これだけでもストレスなく、手袋を使えるようになります。
破れないように爪を切る
薄手の手袋を推奨しましたが、ここで唯一この手部の欠点を紹介します。
それが破れやすさ!
内側が濡れた状態で手を入れると、思ったよりすぐ手袋が破れます。
僕はここで面倒になって、使うのを辞めたんだ。
破れないようにするために、何かできる事はないのか?
濡れた状態で手袋を使うのは、そもそもダメだったと今思うと気づかされました。
また爪を長くした状態で、手袋を使うのもNGです。
すぐに指が引っかかって、手袋が破れてしまうでしょう。
頻繁に爪切りをしておいてくださいね。
手荒れのために手袋をしても美容師さんが注意すべき点
上記では手荒れを起こしてしまうのを、手袋は予防できるとおすすめしました。
しかしそれはあくまで「予防」できるという点です。
手袋ができることは手荒れの予防だけだよ。手荒れになって、その症状を抑えるのはできない。
これを覚えておくと、手荒れになってしまったら、手袋の選び方も変えたほうがいいかもね。
今までおすすめしておったのに、急に悪い雰囲気になってきたの…。
手荒れで悩んでいる美容師さんは、話をよく聞いたほうがよさそうじゃ。
手袋は手荒れを悪化させてしまうのは、大きく分けて2つの原因が考えられます。
- 手から出る汗で蒸れる
- ゴムの素材に反応して悪化
つまり手荒れの原因である刺激が、手袋によって強く出て仕舞うわけです。
手荒れをしている美容師さんが、最終的には手荒れを解消させるには、美容師をやめるしかないという選択肢を迫られます。
僕は少なくともこれが原因で、美容師を辞めてしまいました。
それくらい美容師さんの手荒れは、手立てがないと思っておきましょう。
長時間使うと手荒れが悪化する
上記で紹介したように、手袋をしていても手荒れが悪化してしまうのは、「汗」と「素材」です。
短時間ならまだマシなのですが、長時間使っていると、どうしても手に汗が溜まってしまいます。
ただでされ手荒れになると細菌が増えてしまうのに、汗でさらに細菌が増えてしまうため、手袋はあまりよくないわけです。
手荒れがあると、皮膚に定着する細菌の数や種類が増加し、手指衛生を行っても十分に細菌を除去することができなくなる。
※引用:標準予防策 | 熊本労災病院より
手は乾燥しにくくなりますが、その分手荒れがひどくなる…。
そう考えると洗う時だけ手袋を付けて、後はすぐに手袋を外すのが1番の対策になります。
ところが営業をしていると、そう簡単に手袋のつけ外しができません。
だから手荒れになってしまうと、手袋を使うと逆に悪化させてしまうわけだね。
忙しいサロンだと尚更手袋の付け外しは、難しくなってしまうよ。
しかも手荒れが悪化していくと、手袋の素材そのものに反応してしまいます。
美容師さんが使う手袋のほとんどが、ゴムでできているのではないでしょうか?
ゴム製のグローブが広く用いられていますが、ゴムでかぶれることがあります。天然ゴムのラテックスでは、接触じんましんをおこす可能性があるので、注意が必要です。
※引用:独立行政法人 労働者福祉機構より
これらの両方が原因となってしまうため、二重に手荒れが悪化してしまうので、長時間手袋を使えなくなってしまいます。
施術がしにくくなってお客様に迷惑がかかる
さらに手袋を使っている美容師さんならわかるでしょうが、素手で持っている感覚と、手袋をした感覚はかなり違いが出てしまいます。
これは手袋の厚みが原因で、手の感触がなくなってしまうからです。
つまりその影響で施術がやりにくくなってしまいます。
とくにシャンプーをしていると、滑りやすくなってしまうから、気持ちのいいシャンプーができなくなる可能性もあるよ。
だから僕は手袋をするのをやめたんだ。
でも手荒れが出てしまったら、手袋を使わないとな…という義務感で使い始めたけど、逆に迷惑がかかってしまったな。
今まで手袋を使っていた美容師さんなら大丈夫ですが、素手→手袋で施術を始める美容師さんは本当に大変です。
特に手荒れがひどくなったからと、手袋を使い始めると施術に手惑ってしまいます。
シャンプーに関しては「fittt」というグローブがいいらしい
そこでちょうどいい手袋があると、この記事を書いていると発見しました。
それが「fittt(フィット)」といわれるシャンプー用の手袋です。
詳しくは下の動画を見ればわかりますが、手荒れの美容師さんでもよさそうに見えます。
https://www.youtube.com/watch?v=0AT_zsoIAS4
大きく分けて3つの特徴があるため、手荒れ美容師さんにはおすすめですね。
- 薄い
- 蒸れにくい
- フィットする
とはいえ個人的には蒸れにくいだけで、手荒れがよくなるわけではありません。
まだ手荒れを起こしていない美容師さんなら、予防としては最高にいい手袋だと思うので、試してみる価値はあります。
ところが蒸れにくさを重視しているため、カラー剤などは手に付いてしまうそうです。
そのあたりは把握しておかないと、結局手荒れを起こしてしまうので注意しましょう。
手袋をしているからといって美容師さんは手荒れしないわけではない
手袋は確かに手荒れ予防には役立ちますが、手荒れを起こしている美容師さんは、手袋で手荒れが悪化してしまいます。
僕はこれを理解していなかったので、次のような流れでドンドン悪化させてしまいました。
- 手袋をしていれば手荒れが悪化しない
- 悪化してきたからゴムの素材がダメと判断
- ビニール手袋と一緒にゴム手袋を使う
- さらに手荒れが悪化
- 顔までブツブツができて美容師を辞める
ちょっとした手荒れなら美容師を辞めなくて済みましたが、どちらにしても手荒れを治す手立てがありません。
なるべく原因を避けて、手荒れを悪化させないようにしましょう。
手荒れを悪化させないためには、1番は美容師という仕事を諦めてしまうこと。
そして美容師の経験を活かして、次の仕事で頑張るのが無難だよ。
無理に続けると本当に大変だから、僕のようにならないようにしてね。