美容師さんは、人間同士で仕事をする職種だけに、人間関係が悪くなると退職したくなる気持ちもわかります。
ところが人間関係を理由に、美容師そのものを退職してしまうのは、かなり勿体ないと思ったので記事にしました。
人間関係をよくする方法はあまりありませんが、意識を変えるだけで、かなり気持ちが楽になりますよ。
美容師というのは、離職率が高いと言われており、退職する人が多い業種でもあります。
その中でも人間関係が悪くなり、仕事のモチベーションが下がってやめてしまう美容師さんも、それなりの多くいるようです。
そこで美容師を退職する前に、少しでも気持ちが楽になる方法を、少し考えてみました。
次のような境遇の美容師さんは、参考にしてみてください。
- これから人間関係をこじらせたくない人
- まだ最悪の人間関係になっていない人
- 人間関係はある程度我慢できる人
ちなみにこの方法は、僕がギリギリまでやってみた方法です。
最終的には美容師をやめていますが、それは手荒れが原因で人間関係ではありません。
1度人間関係がこじれて、サロンをやめた経験もあるので、参考になれば幸いです。
目次
美容師さんが人間関係で悩んでしまう理由
美容師さんが人間関係でやめてしまうのは、仕事がスムーズにできなくなり、場合によったらお客様に迷惑がかかってしまいますよね。
僕の経験から言ってしまうと、ほとんどの場合が、次の3つが原因で人間関係が悪化していました。
どちらかというと、美容師さん同士と、オーナーに対しての事の2パターンじゃな。
- 不満がたまって退職する
- 派閥ができて面倒臭い
- オーナーのワンマン経営
これらが原因で人間関係をこじらせて、面倒になって退職するといった感じですね。
美容師に限らず、どこで働いても人間関係は付き物ですが、美容師さんは特にストレスを感じる職業でしょう。
そこでどのような経緯で人間関係が悪化するのか見てみて、少しでも対処法があるのか、自分の中で検証してみました。
理由01:不満をため込みすぎて爆発
美容師さんは日々の業務で、人間関係に悩まされています。美容師さん同士だけでなく、お客様の接客でも気を遣いながら施術をしているわけです。
今思うと美容師さんは大変な割に、給料が安いですよね?
だからこそ不満が溜まりやすく、人間関係は特にストレスの対象です。
次の内容は人間関係がこじれやすい原因の一部。不満をため込まずに、誰かに相談できればいいんですけど、なかなか話が理解できる美容師さんはいないですよね?
- プライドのぶつかり合いがすごい
- 営業ノルマのプレッシャー
- 要領がいい人を見ると羨ましくて悔しい
- 店長になったらすごい重荷
サロンの中では美容師さん同士を競争させて、順位を付けています。
これを見て自分がどの程度の実力があるのか、把握できてしまうのが最初のストレスです。
なぜか美容師さんには、プライドが高い人が多くいるため、これが人間関係を悪くさせています。
掲示されている順位を見て、不満があれば八つ当たりなど、結構よく見かけたよ。
男女関係なく、ドロドロしているサロンはよくあるそうじゃな…。
また店長になると、ノルマが関わってくるので、それも人間関係を悪くさせる原因のひとつですね。
要領がいい人だと、なんかスムーズにスタイリストになれて、悔しい思いをした経験もあったね。
その分、店長のストレスも半端ないの…。
これも修行のひとつと考えてひたすら営業に出ても、ある時に不満が爆発して、急に営業に来なくなる美容師さんもよくいました。
その時は残った美容師さんで、仕事を回さないといけません。
これも不満が溜まって、みんなで愚痴合戦なんてのも、よくある話ではないでしょうか?
今思うと、不満が溜まって美容師退職するくらいなら、バックレもアリだったのかもしれないな。
体が壊れてからでは、遅くないからの…。
理由02:派閥ができて面倒になる
美容師さん同士のもめ事には、派閥単位で起こってしまうんですよね。
大規模な店舗だと、グループで組んでお客様を回す場合があるため、自然と派閥ができます。
サロン内には別グループでも、中のいい美容師さんがいたら、色々と面倒になる…。
じゃがサロンの中には、上下関係を大切にする美容師さんもいるじゃろう?それは大変じゃな。
もちろんもめ事だけでなく、技術のレベルに差がありすぎて、足を引っ張られた…など、グループ内でも色々あるみたいです。
ほとんど人と関わる美容師さんは、どこにいても、人間関係が付き物ですね。
この対策としたら、個人プレイができる立ち位置まで、自分がのし上がるしかないよな…。
要するに、アシスタントからスタイリストになって、1人で仕事をしても不自由なくすればいいわけじゃな!
理由03:オーナーのワンマンっぷりに激怒
美容師さんとオーナー側とのトラブルも、よくある話ですね。
そもそもオーナーと美容師さんは、立ち位置が違うので、気持ちがわかってもらえない事なんてよくあります。
立ち位置 | |
美容師さん | 営業の現場 |
オーナー | 経営(考えるだけ) |
オーナーの気持ちはわかるけど、実際にその作戦をしたら、お客様が離れるだろ!とツッコミを入れたくなる話もよくありました。
もちろん美容師さんサイドから意見できたらいいのですが、サロンによったら話すら聞いてもらえず、むしろいじめに合うケースもあるようです。
ここまでワンマンだと、美容師さんが退職するのも納得…。
人間関係というより、サロンそのものが悪いから、すぐやめて正解じゃな。
美容師さんが人間関係で悩まないための方法
人間関係で美容師をやめてしまうのは、個人的にかなり勿体ないと感じています。
そもそも美容師というのは、手に職ともいわれるほど技術職です。
つまりスキルが身につけば、それなりに1人でも食べていける、他の業種でも珍しい特徴を持っています。
だからこそある程度スキルが身についてから、別のサロンで働くなど、美容師をやめずに仕事ができる方法なんてたくさんはずです。
そこでまたスキルが身に付いていない人は、次の対策をしてみてください。
ちなみに僕はスキルを持っていませんが、知識だけは持っていたので、webライターとして働けているんだ。
何かを極めると、色々なところで役立つので、少し頑張ろう!
早くスタイリストに出世する事だけを考える
スタイリストになる事だけを考えて、ひたすら技術を身に付けましょう。
これだけで人間関係が気にならなくなるので、意外に技術だけが身に付いていきます。
またある程度技術が身に付いたら、そのサロンを退職すると決めておくと、気持ちが楽になるでしょう。
じつはアシスタント時代というのが、美容師さんの中でしんどい時期だと、個人的に思います。
技術が身に付けば、自然とお客様と接する時間が増える分、美容師さん同士の人間関係が少しは楽になるはずです。
上記でも紹介しましたが、スタイリストになれるように、仕事と割り切って技術を磨きましょう。
別のサロンに転職してしまうのもひとつの方法
先ほども紹介しましたが、美容師を退職するのではなく、サロンをやめてしまうのもひとつの方法です。
人間関係に悩まされた経験談を紹介しましたが、この人間関係というのは、サロン内だけの話ですよね。
つまり別のサロンに変わってしまえば、人間関係の悩みはリセットされて、気持ちが楽になるでしょう。
別のサロンに代わる際に注意する点は、人間関係が最初から悪いサロンに行かない事です。
これを防ぐためには、サロン見学を予めしておきましょう。
どのような雰囲気で仕事をしているのか見れば、ある程度美容師さんを経験していればわかるはずです。
サロン見学できないのなら、お客様として来店してしまえばいいでしょう。
あえて人間関係に揉まれて成長してから退職する
ストレス強い美容師さんなら、ある程度悪い人間関係に揉まれて、それからやめてしまうのもおすすめです。
ドロドロになっているサロンである程度揉まれたら、他の仕事場に行ったとしても、そこまでキツく感じなくなります。
美容師さんのドロドロは、他の業種ではあまりないと思うからね!(偏見)
社会勉強だと思えば、いい経験ができると思うが、無理は絶対にいかんぞ!
あまりおすすめはしませんが、人間を鍛えるにはいい方法だと思います。
もちろんその分、美容師としてのスキルも高められると、さらにいい美容師さんになれるでしょう。
美容師さんは接し方を変えて人間関係の悪化を防ぐ
美容師さんは人間関係が複雑で、退職してしまう人も多くいます。
そこで人によって接し方を変えるように意識すれば、働きやすくなるかもしれません。
サロンによって人間関係はバラバラでしょうが、サロン内の人間関係がよくなれば、退職するまではいかないでしょう。
そこで今回は次の人たちの対処法についてまとめてみました。
- 経営者やオーナー
- 先輩スタイリスト
- アシスタント同士
ちなみに上記以外の人との接し方に関しては、仕事内容によっても違いが出てくるでしょう。
仕事内容に関する記事で紹介しているので、接し方の参考にしてみてください。
経営者やオーナーが飲み会に誘って来たら?
美容師さんはどこかのサロンに所属している人が大半でしょうが、そのサロンのオーナーとの人間関係が悪いと、居心地が悪くて退職したくなりますよね?
上記でも紹介しましたが、オーナーの雰囲気ひとつで、サロン全体の雰囲気が変わります。
美容師さん、オーナーや先輩が面倒見良くないときつそう。アシを飲みに連れてくなら全奢り前提じゃないと生活的に無理な給料でしょ。
— 🐑 (@sake_hitsuji) December 16, 2019
変に気を遣って飲み会を開くオーナーだと、体を休めたい美容師さんは大変だよね。
僕も美容室を運営しているから、気持ちはわかるな…。
もちろん嫌ならやんわり断ったらいいよ。
オーナーとなると付き合いを断ると、人間関係が悪くなるかも…。
そんな不安がある人は安心してください!
オーナーが飲み会などを開くのは、美容師さんとコミュニケーションを図ろうとしているだけです。
つまり普段からオーナーと仲良くしているのなら、別に飲み会を断っても大丈夫でしょう。
もちろん社会人として普通の断り方をしている前提ですけどね。
先輩スタイリストの接し方が面倒
あなたがアシスタント美容師さんなら、先輩スタイリストに対する人間関係が面倒にならないでしょうか?
美容師のとき、付き合いでよく先輩に飲みに連れてかれたけどお前好き嫌い多過ぎてめんどくせーんだよ!って先輩に怒られた(生の魚介類全般だめ)
— 倫子@21夜刀ステ (@rinko_9217) June 1, 2015
美容師という仕事は毎日練習する職人気質で、上下関係がハッキリしている体育会系の雰囲気があります。
だから先輩スタイリストさんにも、ある程度神経を使わないと、雰囲気が悪くなっちゃうんだよね。
この場合は仕事だと割り切って、サロン内だけ仲良くするのはどうかな?
プライベートは避けてもいいと思うけど。
また飲み会のツイートですが、これも美容師さん同士で仲良くなって、気兼ねなく仕事をしたいから飲み会に誘っているのがわかります。
つまりサロン内で仲良くなっておけば、先輩スタイリストも満足できるでしょう。
もちろんただ仲良くなるだけでなく、先輩を立ててあげるのも大事です。
ひたすら手伝ってサポートし続けると、先輩スタイリストさんは喜んでくれますよ。
仲が悪いアシスタントは程よく距離を置く
美容師さんの中でもアシスタント美容師さん同士は、戦友といった感じで、人間関係がいい場合がよくあります。
全員バラバラになって店が違えどそれぞれ立場が違っても、ちゃんと現役で3人共美容師続けてて何やかんや言いながらお互いの事気にかけてくれてて8年以上も付き合いがある同期は最高の仲間であり最高の戦友だと思ってる。ありがたい。感謝🙏🙏
— 御咲 (@misaki_bsr) July 20, 2019
ほとんどの場合はアシスタント美容師さん同士で、人間関係が悪化するのはマレです。
ところが中には人間性があわなくて、雰囲気がよくない美容師さんもいます。
年上で美容師は同期なんだよね…
相手、ボクより年上って知ってから
バカにしてくるし上からきまくってうざい。— 🦋۞ぜつめろ۞🦋 (@Rshitei1207) April 6, 2018
この場合は、「無理に付き合わなくてもいい」と、個人的に思いました。
そもそもアシスタント美容師さん同士は、大型店舗の場合、仕事上関わりにくいからです。
基本的にアシスタント美容師さんは、先輩スタイリストさんと組んでる場合が多いよね。
アシスタント美容師さん同士で仕事をする場面もあるけど、無理に付き合って人間関係を崩すよりはいいと思ったんだよ。
あくまで美容師は仕事というスタンスを忘れずに、付き合いが濃い人をメインに、人間関係を悪化させないように意識しましょう。
美容師さんの人間関係は大変だけど辞めるならタイミングよく
美容師さんの人間関係は、人との繋がりが大切な業種だけに、ドロドロとなりがちです。
そこでやめようと考えたなら、ある程度先々の事もよく考えましょう。
- 今後は美容師として働くのか?
- 別の業種に転職するのか?
- スキルを身に付けてどうなりたいのか?
これらを考えたら、どのタイミングで退職するべきか考えられるはずです。
人間関係が悪いから、すぐ退職するのではなく、できる限りでいいのでしっかり考えましょう。
あくまで仕事なんだから、やめて死にはしないけど、せっかく身に付けた技術を無駄にしないでね。