美容師を辞めたいと感じている人は、【どのタイミングで辞められるか?】それだけを考えていないでしょうか?
じつは美容師さんの辞め方は、ほとんどの場合、よく考えなくてOKです。
それは職場の人間と会う機会が極端に減るから。
つまり好きなタイミングで辞めてOKです。それよりも辞めた後の事をよく考えましょう!
美容師さんの中には、サロンを辞めようと考えている人は、何気の多くいると思います。
僕自身も美容師だったのでわかりますが、ストレスも溜まりやすい上に、労働環境もよくないと感じるケースもよくあるはずです。
実際に辞めようと思っても、周りの目とかを気にしてしまうよね…。
どのようなタイミングで辞めればいいのか、少し悩んでしまうのもわかるよ。
ちなみに今僕はサロンで事務をしつつ、経営サイドで関わっているので、美容師さんの気持ちもわかっているつもりです。
そこでどのタイミングで辞めたらいいのか、悩んでいる美容師さんのために考えてみました。
特に次のように考えている人は、参考になるかと思います。
- 円満にサロンを辞めるためのタイミングを知りたい
- 美容師さんはどのタイミングで辞めるのか知りたい
結論から言ってしまうと、好きなタイミングで辞めて大丈夫です。
とはいえ感情的になってしまうと、相手が嫌がる場合があるので、冷静に相手を見ながら辞めましょう。
ちなみにタイミングだけでなく、辞める前にどう動くかも経験上ポイントとなるよ。
目次
美容師さんが辞めると決めたタイミングの理由はほとんど同じ
経験上ほとんどの美容師さんが辞める理由として挙げるのが、大きく分けて下の3つに該当しているはずです。
- 待遇が悪くて辞める
- 手荒れで仕方がなく辞める
- 人間関係が悪くて辞める
よく耳にする理由だと思いますが、美容師さんの場合はほとんどがこれです。
オーナー側に相談して、改善されるようならいいですが、ほとんどの場合が相談しても変化がありません。
大手のサロンだと、どうにかなるかもしれないけど、田舎のサロンだとお手上げ!
この理由で辞めたいと言っても、スムーズに辞められそうにないね…。
だから別の言い方をして辞める美容師さんもいるみたい。
待遇が予想以上によくない
美容師さんは給料が少ないのに、よく遅くまで働けるな…という話をよく耳にするでしょう。
実際に国が集計した内容を見てみると、かなりの開きがあるのがわかります。
美容師の平均給与をサービス業全体と比較
平均給与 | |
美容師
引用:厚生労働省より |
228,700円 |
サービス業全体
引用:国税庁より |
358,000円 |
美容師さんは最初、給料が低くても楽しいから辞められない!といった感じで、モチベーションだけで仕事をしています。
ところが周りの話を聞いていると、給料が自分より高くて、それで少し不満になるタイミングがあるそうです。
給料の事を考えながら仕事をしていると、モチベーション下がってしまうんだよね。
それに加えて美容師さんが愚痴をこぼすタイミングでよく耳を澄ますと、一般的なサラリーマンより待遇がよくないと感じているそうです。
- 拘束時間(練習など)
- 技術を教えてくれる環境
- 人間関係 など
営業時間だけでなく、自主練として毎日夜遅くまで、技術の練習をしている光景を目にしますよね?
これが拘束時間ですが、サロンと美容師さんとの裁判を起こしている事例がありました。
この内容を見ると、美容師さんが辞めたいと感じるのがわかるでしょう。
会社側が営業時間開始の1時間30分前から店舗を開放して、スタッフが自主的に練習する場を提供していたところ、営業開始時刻前に出勤して自主練習をしていた時間が時間外労働に当たるかどうかが争点の一つとなった。
サロン側からしたら場所を提供しているわけですから、言いたい事ははわかります。
しかし給料が安いとなれば、辞めたと決めるタイミングとしては十分ですね。
割の合わない仕事は辞めたくなるよね。
でもそんな事ばかり考えても、自分にメリットなんかはないもんな…。
環境が悪いと感じたら、すぐ辞めてしまったほうが自分のためだね!
もっと詳しく知りたい人は、美容師の給料についての記事があるので、給料の上げ方を知りたい人は参考にしてみてください。
手荒れで仕事続行が不可能
美容師さんは薬剤を使って、お客様の髪をきれいにするのが仕事の大半です。
ところが薬剤の中には、刺激が強すぎて、手荒れを起こしてしまう美容師さんはたくさんいます。
厳密には接触性皮膚炎とも言われており、手荒れの半分がこの症状です。
職業性皮膚疾患では、接触皮膚炎・湿疹群が54.2%~66.4%と最も多い。
この結果は、職業性皮膚疾患の半数以上が、取り扱う化学物質との接触により生じる接触皮膚炎であることを示している。
※引用:理・美容師の職業性接触皮膚炎より
じつは僕もこの手荒れを起こしたタイミングで、美容師を辞めてしまいました。
1度なってしまうと、後は我慢するしかありませんからね…。
もちろんこれも辞める理由として十分なので、すぐのタイミングでサロン側に相談して辞めてしまいましょう。
美容師さんの手荒れに関しての記事でも、詳しくそんな内容を紹介してるよ。
人間関係で病んでしまう
最後に人間関係で悩んで、最終的にサロンを辞めてしまおうと考える人も多くいます。
サロン内では通常美容師さん同士で仕事を回していて、人間関係はかなり重要なんだよ。
だからこそ人間関係がこじれた状態だと、イヤな思いもする事が多く、美容師さんによっては病んでしまう人もいるくらい重要な問題になります。
今でも上下関係で悩む美容師さんも多く、技術をうまく教えてくれないと、スキルアップもできません。
美容師さんの人間関係についての記事をまとめたので、参考にしたい人は以下の記事を見てみてください。
さすがのサロン側も人間関係が悪化した状態で、どうにもできないでしょう。
人間関係が悪化した状態になった場合は、すぐに辞めてスキルアップができるサロンに行ってください。
さすがに病んでしまうと、仕事ができないからね。
無理をしないで、その前にサロンを辞めてしまったほうがいいよ!
美容師を辞めるタイミングは自分の好きな時で大丈夫
好きなタイミングに辞めると伝えても、場合によっては辞められないのでは?
そう思っている美容師さんもいますよね?
じつは経験から言ってしまうと、ブラック企業のサロンで働いていない限り、辞めるタイミングによって拒否されるわけではありません。
自分の転職先によっても、伝えるタイミングは変わってくるかもね。
つまり自分次第で辞めると伝えるタイミングは、かなり変わってくるので、一概にこのタイミングがいい!とは言えないわけです。
- ギリギリまでスキルが身に付けて辞める
- 辞めた後は技術が学びやすいサロンを選ぶ
何が言いたいかというと、結論は美容師さんは技術職のため、自分の技術力だけを視野に入れて仕事をしましょう。
これを意識して仕事をすれば、損をせずに仕事に集中できて、損をしにくくなりますよ。
働きやすいいい職場ならスキルが身に付くまで辞めない
辞めるタイミングがよくわからない人は、とにかくスキルが身に付くまで、頑張るのが個人的におすすめです。
そもそもサロンによって教え方が違うので、スキルが身に付く前に辞めてしまえば、ほとんどの場合が最初から覚えなおしというパターンがよくあります。
ところがある程度技術が身に付いた状態で、別サロンに就職すれば、即戦力として重宝されるはずです。
つまり効率よく、再就職ができるわけだね。
辞めようと考えているのに、我慢して仕事をするのはかわいそうだし…。
もちろん無理をしてスキルが身に付くまで、そのサロンで働く必要もありません。
いい職場環境なら、そのサロンでスキルが身に付くまで働けばいいだけです。
合わないと感じてから、辞めると決めておくだけでも、気持ちが楽になると言いたかったんだ。
別のサロンでも技術は学べるから無理はしない
辞めてしまったら、最初から技術を学びなおすのも大変…。
そう思っている美容師さんは、そこはあまり気にしなくてもいいと思いますよ。
そもそも美容師さんの技術は体で覚えさせているので、少しやり方が変わっても意外にできるようになるものです。
しかも労働環境のいいサロンで学ぶと、さらに覚える速度は倍増できます。
だから好きなタイミングで辞めるのを、個人的におすすめしているですよね。
むしろ我慢して体を壊してからだと、再就職は厳しいからね。
逆に雰囲気がいいからと適当にサロンを選んでいると、良い職場に巡り合わず、離職の回数が多くなってしまうので要注意です。
辞めた後に美容師さんがどうなったのかまとめた記事で、意外とフラフラしている人が多かったです。
できるだけアシスタントで辞めないほうがいい
上記では自由なタイミングで辞めたらいいと、おすすめしてきました。
ところが本音をいうと、アシスタントの段階で辞めないほうがいいでしょう。
なんで?アシスタント時代が、1番きつい時期なんでしょ?
そうだけど、せっかく就職したのに、すぐに辞めたら勿体ないからだよ。
そもそも美容師の仕事は、他の職種では通用できる仕事内容ではありません。
中にはスタイリストまでスキルアップしても、あまり意味がないという声まであります。
3年で辞める辞めないの話、私の持論は耐えて仕事覚えてから辞めろ。です
美容師のステップもあるけどアシスタントで辞めると店移ったらまた最初から技術テスト受け直しなのでスタイリストにはなりなさいって感覚。
私はアシスタントで店移ってるけどね…お陰でアシスタント期間長いよ
— 陽己㌠@4日目南カ06b/2日目西P18b売り子 (@haruki1107) September 13, 2018
この方のツイートのように、美容師の業界で転職する場合は、この言い分に当てはまります。
ところが別の業界に転職すると、今までの技術が水の泡…。
これが別業界に転職する場合は、早めがいいという人の言い分です。
とはいえ、美容師のスキルはカットなどの施術だけではないよね。
営業トークなど、別の業種でも役立つスキルが身に付くから、せめてスタイリストまでは頑張ろうってわけ。
確かに転職の時の面接で、「アシスタントで辞めたのはなんで?」と聞かれたら確かに嫌だな…。
辞める前には自分の実力は把握しておく
先ほどの話と似ていますが、転職前に自分のスキルは何なのか、ある程度把握してから辞めましょう。
転職の時に自己PRができなくなるからね。
案外これができていない人が多いよね。美容師の業界でも、異業種でも意識したほうがよさそう。
紙に書いてリスト化しておくと、転職時にかなり助かると思います。
【補足】転職活動するタイミングは美容師さんが辞める前にしておく
好きなタイミングでサロンを辞めていいですが、これには次の事を辞める前にしておくと、損をしなくて済みます。
これを守るだけでも、自分にとってたくさんメリットがあるので、参考にしてみてください。
- 早めに辞める申告をする
- お客様の配慮
- 他業種に転職なら副業をする
少し手間がかかる分、後で自分にいい流れを作ってくれるので、積極的に自分で動きましょう。
好きなタイミングで辞めれるように、環境を作っていく意識が大切ですね。
円満に辞めるのなら最低でも2か月前に伝える
辞めようと思った時には、最初に上司やオーナーなどに申告をしましょう。
もちろん引き止められる可能性が高く、そこから環境がガラッと変わるかもしれませんが、筋が通った事をしていると自然とスムーズに辞められるものです。
最低でも2か月前に伝えておくと、サロン側が損をしないように、新しく人を雇うなど動いてくれます。
人に迷惑がかからないように、ハッキリ辞めると伝えるのも忘れてはダメだよ。
本気なのか冗談なのか、よくわからない人がいるけど、そんな言い方してたら逆に辞めにくくなるよね。
お客様に迷惑をかけないように引継ぎをする
次にお客様に対しても、辞めるという報告をしましょう。
この時に重要になるのが、ありのままに状況を説明して、辞める理由を伝えてしまわない事です。
仕事を辞める理由は人によって違うけど、全部それを伝えたら、迷惑に思う人がいるからね。
お客様の中には根掘り葉掘り聞いてくる人がいますが、ここで辞める報告する意味は、次の就職先でもお世話になる人を探すためです。
つまり別サロンに就職するなら、また指名してくれるお客様か、自分の目で確かめてしまいましょう。
副業ができるなら働きながらスキルを身に付ける
他業種に就職するなら、副業を始めてみるのもおすすめです。
ほとんどの仕事場では即戦力が好まれるので、副業である程度知識と経験を積めば、就職しやすくなります。
僕はパソコンだけで仕事ができる理由で、webライターを始めたよ。
クラウドソーシングで仕事が簡単にとれるので、副業としては最適だったな。
特に何も決めていない美容師さんは、ネットビジネスから始めてみるのもおすすめですよ。
種類もたくさんある上に、向いていないのならすぐ辞めても問題ありません。
初期投資がほとんど必要ないので、つまみ食いしても損がないのがメリットですね。
美容師さんが辞めるタイミングで注意するべき方法と2つの注意点
美容師さんは正しい方法で辞めるなら、注意するべきポイントがあります。
それは大きく分けて2つあり、それぞれ意識してから、転職するようにしましょう。
- 早めの報告
- 転職活動は働きながら続ける
これだけ意識すれば、スムーズに転職できますよ。
ちなみに円満に退職できそうにないなら、これらを守る必要はありません。
1番いけない退職方法は、とにかく無理をしてストレスをためる事。体を壊さないようにしてね。
円満に退職するならとりあえず早めの報告
誰でも仕事を辞めるのなら、仲がいいまま平和に退職したいでしょう。
そんな美容師さんほど早めに報告してから、退職しやすい環境を作るのがおすすめです。
とはいえこれは普通のサロンで働いている場合に限るよ。
モンスターオーナーなど変なサロンと思ったら、サッサと辞めたほうがいいかもね。
じつは僕自身も変なサロンで働いていた経験があり、辞める時にかなり消耗しました。
これだとスキルアップができないどころか、次の職場でも仕事が手に付かず、大変な思いをした経験があります。
とはいえ、社会人ならマナーどおりに退職したほうが、好都合な事はたくさんあるよ。
美容師を辞めた後の転職活動はNG
転職活動を始めるのなら、サロン内で働いている期間中がおすすめですよ。
それは転職活動中にも、給料がもらえて精神的にリラックスしながら、面接などが受けられるからです。
僕はいろんな事情で、webライターとして仕事を外注でもらっていますが、収入が安定しないと、うまく仕事がもらえない経験をしました。
切羽詰まっていると、言いたい事が言えなくなるもん。
美容師さんは話が上手な人が多いでしょうが、収入が安定しなくなると、冷静に話ができなくなってしまいます。
だからこそ給料をもらいながら時間を作って、仕事の合間に転職活動をしましょう。
ちなみに転職に関する記事もあるので、こちらも参考にすれば安心です。
美容師を辞める覚悟で相談するとタイミングに関係なく円満退職ができる
仕事を辞めるというのは生活環境が変わるため、それなりの覚悟がないと言えないでしょう。
辞める相談を受けると、今までにない言い方をする美容師さんもたくさんいました。
アシスタントさんの悩みを紹介した記事で、体験談も紹介しているから、言い方に悩んでいる人は参考にしてね。
それくらい「辞める」というキーワードにはパワーがあるので、辞めると伝えるタイミングひとつで円満に退職できるでしょう。
つまり辞めると言い出したほうが、コントロールしやすい環境ができるわけです。
もちろん辞めた後のことも、よく考えてから辞めるいいわ。
辞めるタイミングついて考えるのが面倒な人は、退職代行を使いましょう。
どんなサービスかわからない人は、使い方や料金などを紹介している記事があるので、参考にしてみてください。